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作:藻川よどみ

私の穢れた血を洗いに

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最終更新:2021/9/13

作品紹介

 母が村を焼き討ちした帝国兵に犯されて生まれた混血児の少女ユミン。ユミンは村人たちから『鬼畜の子供』と呼ばれ差別と迫害を受けながら生きていた。  ある日、ユミンは『狼羊』という童話から「父を殺して自分も村人たちと同じく帝国兵を憎む一員なのだと証を立て、皆から認められるべし」という教訓を得て、実父を探し出して殺すことを決意する。  村を訪れた戦争調査隊との遭遇を経て、ユミンは彼らと共に顔も居場所もわからぬ実父を探し、復讐を遂げようとする。  完結しました。  ノベプラ、エブリスタ、ノベリズム、カクヨム、個人サイトでも公開中。

R15残酷な描写あり冒険シリアスミステリー青春・ヒューマンドラマ

評価・レビュー

戦争の悲劇。 レ○プによる混血児問題を生々しく描いた怪作

侵略国家の兵士と陵辱を受けた現地の民間人との間に生まれた戦争混血児がテーマの作品で、主人公の少女は混血児であることを理由に村の人たちから迫害を受けています。 復讐のために父親を探すというかなり重めなテーマを扱った作品で、全体的に暗い作品です。 主人公自身も被害者なのに侵略者の仲間だとして批判されたり攻撃されたりする展開が多くて読んでてつらかったです。 しかしその一方で主人公の助けてくれる人たちもいたりして希望もありました。 このようなテーマですから楽しく読めるような作品ではないですが戦争の悲惨さやむごたらしさに触れる一助になるかと思います。 このような世界情勢の今だからこそ注目されて欲しい作品であるといえますのでぜひ読んでいただきたいです。

六戸行部

憎しみの連鎖が招いた暗闇の中に、一筋の光が差し込む人間ドラマ

 二つの国が血で血を洗う戦いを繰り広げた帝共戦争。その中で、帝国人から犯された現地女性から生まれた主人公、ユリンは、村の人々を虐殺した敵の子として虐げられる日々を送っていた。  彼女は、自身の穢れた血を洗うため、顔も名前も知らない父を探し出して、殺すことを決意するのですが──。   『戦争の悲惨さ』 『いじめ』 『国家間の賠償問題』  本作のテーマは非常に重いのですが、真向勝負で表現しています。    物語がたどる結末は、復讐の成功か、失敗か。いずれにしても、主人公には罪人となる未来しかありません。  ですが、憎しみの連鎖が生み出したどん底の中に、一筋の光が差し込むのです。  そこから訪れる展開に胸を打たれ、久々にウェブ小説で温かい涙を流すことができました。  人間が本来持っているはずの「優しさ」が、重いテーマの中垣間見えるヒューマンドラマ。  結末はぜひあなたの目で、確認してください。

5.0

木立花音(こだちかのん)