人造勇者の報復譚~平穏な暮らしを壊されたおっさんは封印していた最強の力を解き放ち、報復の刃を突き立てる~
最終更新:2020/9/17
作品紹介
グレイヴィシア王国は滅亡の危機に瀕していた。 三体の魔王が同盟を組んで攻撃を仕掛けてきたのだ。魔王に対抗できるのは選ばれし勇者のみだったが、不幸にも今の王国に勇者はいなかった。 追い詰められた国王は自分たちで勇者を造ることを決断した。 極秘で兵士を集め、おぞましい人体実験を繰り返した末に七人の人造勇者が完成した。人造勇者達は七人のうち六人を失いながらも二体の魔王を倒し、残る一体も追い詰めた。 そしてついに、最後の魔王が倒れた。 魔王を倒したのはようやく王国に現れた本物の勇者だった。 戦いには勝ったが、王国は自国の兵士を犠牲にして人造勇者を造ったことなど公には出来なかった。 人造勇者の最後の生き残りであるリーガンはその絶大な力を封じて隠遁し、人造勇者の仲間達が眠る墓で墓守をやることにした。 こうして王国を救った人造勇者たちの存在は闇に葬られたのだった。 それから二十年後、飼い犬とともに墓守をしていたリーガンは、ある日、貴族に襲われそうになっていた少女を助けた。邪魔をされたことに腹を立てた貴族はリーガンを罠にかけて殺そうとした。 なんとか生き延びたリーガンだったが貴族によって仲間の墓は破壊され、飼い犬は無残に殺されてしまった。 リーガンは封印していた人造勇者の力を解き放つことを決意した。平穏な生活を壊した奴らに、報復の刃を突き立てるために。 この作品は他サイトにも掲載しています。
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