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作:SARTRE6107

得体の知れない小説たち

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最終更新:2024/2/5

作品紹介

得体の知れない小説たち。 (『小説から生まれたミサキ』より改題)

ホラー短編 奇妙 純文学 狂気 不気味

評価・レビュー

好奇心から巻き起こる、人間の言動はどんな末路を辿るのだろうか?!

★どんなことをテーマにした作品なのか? テーマに関してはよくわからないが、好奇心から巻き起こる人間の末路が描かれているように感じた。 【小説から生まれたミサキ】 1 どんな物語なのか? 主人公がある賞に落ち、吞んで帰ると裸の女性が部屋にいた。彼女は「あなたの小説から生まれてきました」と言った。これは現実なのだろうか?! 摩訶不思議な物語。果たしてどんな結末になるのだろうか? 2 好きな所や印象に残ったところなど。 ・死んだ魚のような眼差し 嬉しそうじゃなさそうな所が面白いと感じた。 ・思い通りにしているようで、想い通りにされているところ。 ・いい目を見ているようには感じるが、結果的には良い目は見ていないところ。 ・結末が凄い。 3 物語の先を想像して。 これはどう考えても、先は見えない! 【ガイビル】 1 どんな物語なのか? 連日の大雨で家に引きこもっていた主人公が気晴らしに外へ出るという場面から始まっていく。主人公がある小川までたどり着くと住民たちが片付けに追われていたのだが、とある家に張り紙を見つけたのだ。そこには”ガイビルに注意”と書かれていたのである。ガイビルとは一体……? 2 好きな所や印象に残ったところなど。 ・注意されたにも関わらず、レールの上を歩くようにガイビルに取りつかれてしまうのが面白い。本人にしてみれば笑い事ではないのだろうが、何故わざわざ危険に近づいたんだ! とツッコミたくなる。 3 物語の先を想像して。 主人公の思惑通り、次の犠牲者が産まれるに違いない。 【金属製】 1 どんな物語なのか? 主人公が行きつけのバイクショップに行ってみると、たまたま有名バイク雑誌の編集長も来ていた。店主と三人でバイク談義に花を咲かせていたが、編集長が興味深い話を聞かせてくれたのである。興味を持った主人公は実際にその場所を訪問したのだが……? 2 好きな所や印象に残ったところなど。 ・今の自分と言われ、渡されたものに関して凄く深く考えてしまう。色や形状が関係あるのだろうか? なんだかホラーだ。 3 物語の先を想像して。 主人公が手にしたものは、必要なモノではなく今の自分の象徴なのだろうか? 彼がそれに対し、どうするのか想像がつかないなと思った。 【戻る必要のない場所。】 1 どんな物語なのか? 主人公はある山に、行ってはならない神社があることを友人から聞く。そこがどんな場所か詳しく聞いた主人公は好奇心を刺激され行くことにしたのである。 2 好きな所や印象に残ったところなど。 ・無謀過ぎて面白い。何故ダメと言われているのに、行こうとするのか? それだけでも笑ってしまう。欲望のまま目的地に向かった彼が欲望のままに生きているところが何とも言えない気持ちになる。 3 物語の先を想像して。 このまま朽ち果てるのだろうか? 【気付かぬ自分の闇。】 1 どんな物語なのか? 主人公はある日、各地にある民話や伝承を収集しそれをアーカイブ化する団体の日本人スタッフとして活動している友人を訪ねる。彼は民話や伝承を翻訳してネットに公開する作業をしていた。主人公はふと、公開できないものもあるのではないかと、好奇心が湧き友人に訪ねるのであった。 2 好きな所や印象に残ったところなど。 ・この公開することのできない内容について、明確にはされていない。しかしそれが主人公のその後の出来事と繋がっている。人は闇にのまれやすい生き物なのだなと改めて感じた。 3 物語の先を想像して。 彼は闇にのまれた代償を支払うこととなるのだろう。いつでも闇はすぐそばにあるのだなと感じた。 *頭から5話ほど拝読 ★全体の見どころ 人間とは何なんなのか? ということについて考えさせられる。文明がいくら進もうとも、自分自身を制御するのは自分でしかない。行き過ぎた好奇心は身を滅ぼすし、人の助言や注意にはちゃんと耳を傾けるべきだと自分自身を見なおす機会を与えてくれる作品だと感じた。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0

crazy's7