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作:towanozero

悪魔の証明

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未評価

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最終更新:2022/1/8

作品紹介

※エブリスタ編集部様2021年5月27日号新作セレクション作品となります。 ラインハルト社私設警察のナスルとサニーはテロリストの犯行と思われる列車爆破現場で調査を行っていた。そこに一発の銃声が鳴り、二人はその音がした残存する車両へと踏み込んだ。すでにその12時間前、テロリスト組織・ARKのメンバー達による列車爆破計画は実行に移されていた。 数多くの視点から語られるその物語は群像ミステリを経て、やがて壮大なクレア・ザ・ファミリアの世界へと繋がっていく。

ミステリー 近未来 SF

評価・レビュー

読後のカタルシスが素晴らしい

 まず本作は、スカイブリッジライナーという近未来の列車で起きたテロ事件から始まります。ハードボイルドな内容なのか? と思いきや、超常現象や超能力で人々を惹きつけようとする宗教団体、そして彼らに懐疑的な視線を向ける研究所の戦い。複数の人物の視点を絡めて物語は進んでいきます。  冒頭の事件を起こした国際テロ組織ARK。これはその背後に広がる、壮大な仕組みと思惑の一端に過ぎません。各々のストーリーが関連を持ちながら一つの世界の中で展開されていき、読み進めるうちに細かな編み目が繋がるようにこの物語の全容が見えてきます。  悪魔の証明とは【証明することが不可能か、非常に困難なことを証明する】という意味ですが、この副題は非常に秀逸。読み終えた後に充分な余韻を与えてくれる一言になるでしょう。  そして最後にもうひとつ。多くの人物の視点から成り立っているこの作品ですが、明確な主人公が一人います(少なくとも私はそう感じた)。読んでいる最中は全く意識しなかったのですが、読後はその人物に対して、とても感慨深いものがありました。物語終着のカタルシスは保証付き。ぜひこれから読む皆さんもそれらを感じてみてください。

5.0

新屋敷マイコ