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@オノログ
作:桐沢もい
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最終更新:2019/1/10
高校3年D組、僕のクラスに転校生が来た。名は乙顔さくら。彼女は、狐のお面を被っていた――
物語は、終始狐のお面をつけたままで、決して外すことのない転校生、乙顔がやってくるところから始まります。 明らかに異質な容姿と、クラスの誰とも交わろうとしない態度。 存在そのものが浮いて見えることから、次第に彼女は、クラスのなかで孤立を強めていくのですが──? 本作の魅力は、よくも悪くも人間らしい汚さと、主人公の成長が描かれているところでしょうか。 周囲と馴染もうともせず、淡々と日々を送っている主人公。 クラスを平穏にまとめるため、マニュアル通りの対応を見せる教師や級長。 妙な言動を繰り返す転校生に反発し、排除しようとたくらむ問題児たち。 様々な登場人物たちの行動を通じて、人間が本来持っている嗜虐性であったり、慣れ合うだけでは解決しないイジメ問題の本質が見えてきます。 クラス内の軋みが臨界点に達したそのとき、乙顔がついに立ち上がるのです。彼女がお面を外したその時、いったい何が起こるのか? そして、彼女の目的とは? 物語の結末は、是非あなたの目で確かめてほしい。 お勧めの、ヒューマンドラマです。
木立花音(こだちかのん)
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