クレマチスの動輪
最終更新:2024/2/17
作品紹介
『井上和也』は幼少期、最寄り駅で傘を " 触れずに " 回収する駅員を目撃した。 音もなく浮き上がる傘、当然のように拾い上げ去って行く駅員……その姿に和也は衝撃を受ける。 「超能力だ!」「鉄道会社には何か秘密があるに違いない!」 と興奮するが、周囲の人間は誰一人として信じてはくれない。おまけに山と田畑に囲まれた田舎の車社会……電車に乗る機会が少なかったことも相まって、和也自身もその出来事を忘れてしまう。 だが、高校の卒業を間近に控えた就職活動の最中、偶然か必然か、和也はその奇怪な出来事を思い出す。 高校卒業後、鉄道員として『大阪駅』で働くことになった和也は、新米駅員として日々の過酷な業務をこなしていく中、少しずつ周囲環境の奇妙さに気付き始める。 上司の意味深な発言、見えない何かの存在……。 やがて、和也は『駅』という空間に隠された大きな秘密を……そして、鉄道員の『真実の仕事』を目の当たりにすることになる――! ※第32話にのみ残酷表現が含まれておりますが、残酷表現のないパターンもご用意しております。 ■『エブリスタ』『Nolaノベル』『たいあっぷ』にも投稿しております。 ※『たいあっぷ』版は表紙挿絵付きとなりますが、第13話までとなります。