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@オノログ
作:尾八原ジュージ
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最終更新:2021/4/10
「へびふくろう座文学賞」参加二作目です。なんか今回百合が多いのかな?と思いつつ書いたら百合になってしまいました。
水槽で飼育される人魚と、病気もちの少女。 巨大な水槽に満ちる透明な水は光を透過し、美しくかわいい人魚はそこに飾られているかのようで、描かれている光景がとても綺麗です。 この物語の人魚は、人の姿の一部を持っている愛玩動物的な生き物という扱いで、人魚姫のようなメルヘンで人と意思の疎通ができるほどの知能はないようですが、人の姿をしているためか感情や知性があるように感じてしまう、絶妙なライン。 主人公の少女の主観でずっと描かれるので、少女が人魚がそう思っているように考えれば読者もそのように受け止めはするのだけど、でもどこかそれは人間が勝手にそう考えてしまっているだけなのかなとも。 微かに漂う不気味さと、どこまでも透明な景色。透明は無になる事にも似て。 少女のラストの決断と結果は、どう捉えたらいいのか考えてしまう余韻があり、短編でありながらとても深みがあります。 この読後感を多くの方と共有出来たらと思います。
MACK
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