東京メイズ・ウォーカーズ! ~黎明期のメイズ受託業者達~
最終更新:2021/11/10
作品紹介
2012年秋、高校最後の思い出作りに親友達と3人でキャンプに出掛けた遠藤公太(コータ)は、キャンプの最中に大親友:広沢大輝の失踪という事件に遭遇してしまう。 そして時は流れて2020年夏、世間は新型コロナウィルスと突如出現した「地下空間構造:メイズ」の影響で不景気の真っただ中。そんな折、失踪事件を切っ掛けに無気力な人生を過ごしていたコータは、バイトテロが原因で勤め先のブラック外食チェーンをリストラされてしまう。失業後、まずは生活費削減のため自炊準備を兼ねて近所のスーパーに向かうコータ。しかし、その帰り道に不思議な空間へ落下したコータは、ガラス玉のような不思議な石と ーースキル【能力値変換Lv1】を習得しましたーー と脳内に浮かび上がるメッセージを受け取る。 そして、迎えた親友広沢大輝の葬儀の後、形見分けとしてもらった鏡から聞こえるのは…… 『コータ? その声はコータか?』 「すまん大輝、成仏してくれ!」 異世界に飛ばされ、そこで大賢者と勇者を兼任し「魔坑」と呼ばれる存在を討伐した親友大輝。そんな親友から贈られた助っ人使い魔のハムスター「ハム太」。なんやかんやで、メイズでドロップを探す職業「管理受託業者」となったコータは、メイズが出現した世界で、普通に生きたいと願いつつ様々な事件に巻き込まれていく。 大輝の飛ばされた世界で世界を滅亡一歩手前に追いやった「魔坑:メイズ」。それを資源の宝庫と捉える各国政府の思惑。「第四次エネルギー革命」を標榜し、開発に邁進する各国の陰謀が、コータの身に迫る(かもしれない)。「魔坑:メイズ」が引き起こす「魔物の氾濫」にコータが立ち向かう(かもしれない)。なにより、普通に生活したいコータの冒険が今始まる。 本編は基本的に一人称のローファンタジーです。