終わる世界で眠る灰
最終更新:2023/3/22
作品紹介
遥か遠い未来、緩やかな滅びの都市で造られた労働力としてのクローンに、アンデット病と呼ばれる異常行動が発生していた。 一度暴走したクローンは、機能を停止させ廃棄処分にするしかない。それは最下層の焼却炉で灰にすることを意味していた。 ある日、アンデット化したクローンを目の当たりにした夜、K―EN3205N―973は、同じ工場で製造された末尾966の願いを聞く。 感情を持たないクローンには、発生しないはずの願い。それを耳にして、973は新たな決意をする。 重複掲載「カクヨム」