侍女と護衛と打上花火

じわりと蕾ほころびはじめた一歩手前の恋の話

仕事熱心で真面目な皇女の侍女カリンと、彼女から見るとどうしても調子者に見える皇女の護衛トキツ（＋トキツの魔物のギジー）の、お祭りの日のおつかいの一幕です。 ミッションはおつかい…ではあるのですが、普段はこのメンバーのみでは行動しないこともあり、おつかいを通して新たに見える一面や、気づいてしまう自分の心の揺れが、本当に恋がはじまる直前だからこそ、見えるような見えないようなじわじわ感で、見える読者からすると終始ほっこりほのぼのした気持ちになります。 かわいい。素直になれない女子かわいい。あと魔物のギジーくんかわいいです。お菓子あげたい。 最後のお話のタイトルが「いつか蕾はひらくかも」なのですが、もう花は綻んでいると思いますし、全力で咲かせにいってほしいです。 短編〜中編くらいの物語ですので、ついつい言い合っちゃう関係な二人の、かわいい話が読みたい方は、ぜひ。