乙女ゲーのモブですらないんだが
最終更新:2022/3/1
作品紹介
日本人、田中太一だった前世の記憶を持つイザークはある公爵家の庭師見習いだ。 その公爵家はなんと前世の妹がプレイしていた乙女ゲームのライバル令嬢の家だった! しかし気付く、自分がゲームのモブですらないことに。 ライバル令嬢に巻き込まれて破滅する可能性もゼロ。 俺、前世の記憶持ってる意味ある? そんな訳で、彼は乙女ゲームの世界であることを気にせず庭師を目指すのだったーー ※転載防止のためカクヨム・pixivにも掲載しています。
評価・レビュー
5.0
ダックス
優しさの波紋が広がってゆく
最初は、よくある悪役令嬢モノだと思っていました。 けれど、乙女ゲームの世界と知っても主人公の彼は「生きて」いました。 前世のある未練から、今世の生き方を見直した主人公。 彼の行動が、言葉が、ほんのささいな波紋となり、出会う人々が優しくなってゆく……、それは読者の私たちまで―― 気付けば、優しさに涙を溢している自分がいます。 誰かの幸せを願う。そんな心を思い出させてくれます。 乙女ゲームの世界である意味、 ありきたりに見えるタイトルの意味、 それらを最終章で理解させられたとき、あなたが感じるのは納得でしょうか? それとも驚きでしょうか? 主人公が、そして、ライバル令嬢をはじめとするキャラたちがどう「生きて」いるのか、どうぞ、その目で確かめてみてください。
5.0
AB.C