剣闘士令嬢
最終更新:2022/1/5
作品紹介
これは、社会の頂点にいた貴族女性が、最も卑しい職とされる剣闘士としての道を自ら選ぶ物語。 『サクラ』 それが私のもう一つの名前。 貴族の娘として生まれた女は、親の決めた相手に嫁ぎ、跡継ぎを成して家の繁栄のために我が身を捧げる。 それこそが親のためであり、家のためでもあるのだと、父に教えられた。 だから私、セクスティリアは、おしとやかに、慎ましく。なるべく名門貴族や大富豪の目に留まるよう、淑女であれ、と。 そんな風に、淑女たるよう教育され生きてきた私が、奴隷や娼婦と同等に忌避される剣闘士をめざすことになる。 それは、とある男性二人との出会いがきっかけだった。