火輪を抱いた少女
最終更新:2015/2/15
作品紹介
いつからここにいたのかはよく覚えていない。この糞みたいな場所で、私はいつも空を見上げていた。空に浮かぶ大きな大きな太陽。誰にでも優しく降り注ぐ暖かな日差し。もしもずっと晴れならば、この世はどんなに幸せなんだろう。だから私は明日も晴れるようにと毎日祈り続けた。泣くのを堪えて、必死に祈り続けたのだ。 そして、寒くて薄暗くて冷たくて糞みたいな雨の日に、私達は死んだ。 ――そう思った。 ※無事完結できました。最後までお付き合いただき、ありがとうございました。
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