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作:屋津摩崎

母は生まれ変わりて騎士となる

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最終更新:2023/11/19

作品紹介

「私の人生は幸せだったと言えただろうか?」 大国エルバニア王国で8公の1つと数えられる名家グランマーレ公爵家夫人のベネルネスは死を目前にして自問自答していた。 かつて「氷の貴婦人」と呼ばれていた彼女は28歳という若さで病に倒れた。愛する子供達と夫、誇りであったグランマーレ公爵家、ベネルネスにとって全て失いたくない大切な宝物であった。 「どうか健やかで気高く強くあって欲しい」と子供達に願い、愛する夫に全てを託して深い眠りについた。それは満足のいく別れではなく、大切な宝物を失いたくないという未練しかなかった。 意識が遠退いていき深い眠りへと誘われる。しかし眠りから目覚めるとそこは暗い闇の世界、勇気を出して目を開くと知らない場所で、新たな家族に囲まれ、新たな人間として生まれ変わってしまった。 「私はベネルネスではない?」 なんと前世の公爵夫人ベネルネスの記憶を持ったまま新たにウェルマ・ライアンという名前の女の子に生まれ変わってしまっていたのだ。 しかも後々知るのは、ここは生まれ変わった世界はベネルネスの死んだ直後の世界だった。 エルバニア王国は魔法によって栄華を極めており、そこには魔力に色を持つか持たないかによって格差が生まれる階級社会で成り立っている。 色のない無色の下級騎士の家系に生まれたウェルマは、理不尽な階級社会の壁にぶつかり、出会い別れを繰り返して新たなる人生を歩む事となる。 いつか私の大切な人達と再会できる事を夢見て、ウェルマは騎士を目指す。

R15残酷な描写ありオリジナル戦記身分差年の差

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