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作:アサシン工房

ワイルド・ソルジャー

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最終更新:2024/3/31

作品紹介

時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。 世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。 主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。 旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。 ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。 世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。 他の投稿サイトにも公開しています。 表紙イラスト:漆原 白様

SF ライトノベル バトル 残酷・暴力描写あり ハードボイルド

評価・レビュー

今まで孤独に戦ってきた最強の二人が、タッグを組んだら最高の相棒に!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:SF 無法者が溢れかえっている世紀末を舞台に、かつては裕福な貴族の家庭でそだった主人公が、傭兵として活躍していた。両親を失い孤独に傭兵生活を送っていたある日、雇い主が無法者に殺されてしまう。その無法者の仲間になるか、それとも殺されてしまうか二択を迫られていた時に出逢ったのが、ある最強の軍人であった。彼に軍人にスカウトされた主人公。彼と一緒に戦ううちに、二人の間には信頼関係と絆が産まれていくのだった。 【物語の始まりは】 主人公のマティアスが軍に勧誘される経緯から始まっていく。彼は無法地帯を中心に活動しており、有名な傭兵のようである。雇い主を殺され、無法者の仲間になるしかないと諦めかけた時、軍の者に助けられた。軍に勧誘され、孤独に戦うよりも強い者についた方が得策と考えた彼は、勧誘を受けることにしたのであった。 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 199X年が舞台。世界各地で戦争が行われ、間もなく終戦を迎えようとしていた。世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっているようだ。 世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジーである。 (あらすじより) 全体的に、激しい戦闘シーンの多い物語である。 ショッキングなシーンも多いので、そういった場面の苦手な方は注意が必要。 【主人公と登場人物について】 〈マティアス〉 かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきたようである。かなり有名な印象。 マティアスはどちらかと言うと、真面目な性格のようである。 〈ハンニバル〉 彼を軍に誘った人物、ハンニバル。人間離れした肉体を持つが彼曰く、普通の人間ではないらしい。そして隠密行動が得意という割には、全く隠密に行動する気のない豪快な人物である。(それも作戦のうちだったようだが) 二人は信頼関係を築き、良い相棒になっていく。 【物語について】 無法者から拝借した大型のバイクで軍事基地を目指した二人であったが、20分程度でガス欠になってしまう。丁度、10メートルほど先に大きな屋敷を見つけ、一晩泊めて貰えないか頼みに行くことに。 意外なほどあっさりと受け入れられた二人は、主人公の名前を聞いた家主に歓迎される。彼はどうやら、貴族だった頃の主人公の一家のことを知っているようだ。快く一晩泊めて貰った二人だったが、翌朝事件が発生する。 昨日、この貴族の幸せを心から願ったばかりだと言うのに、その息子が誘拐されてしまったのである。主人公はハンニバルやこの貴族と出逢ったことで、少しづつ人としての感情を取り戻していくように感じる。何とか強敵の秘密兵器から彼を救い出した二人だったが、無傷というわけにはいかなかったようだ。一日眠り続けていたものの、主人公は無事生還。いよいよ軍事基地へ向かうことに。果たしてこれから、どのような仲間や生活が待ち受けているのだろうか? 【良い点(箇条書き)】 ・会話のところどころに効いているスパイスが最高である。思わず笑ってしまう。一番好きなセリフ「ハンニバル、お前が敵じゃなくて良かったとつくづく思うよ。」この下りがとても好き。思わず吹きました。 ・戦闘シーンはショッキングな場面も多いが、彼らがお掃除する相手はかなり狂気、もしくは猟奇的な人物が多く(ヤバい人たちが多い)、彼らにしか倒せないということが伝わって来る。 ・豪快さもとても良い部分だと思う。(コメディかと思うくらい、ぶっ飛んでいる!) ・ハンニバルとマティアスのコンビネーションがとても良い。信頼関係で結ばれているのが伝わって来る。二人のやり取りも面白い。 ・バトルシーンはある意味狂気に満ちているが、二人の会話や貴族たちとの会話からは人情や温かさを感じる。 【備考(補足)】11話まで拝読。 【見どころ】 主人公のマティアスが真面目な性格のため、最初のシーンはかなりシリアスに感じたが、ハンニバルと行動するようになると、激しい戦闘シーンにの中にも、笑いの要素がプラスされていく。アメリカンコメディやジョークが好きな人には共感できる笑い要素だと思われる。会話にスパイスが効いているのだ。この部分に関しては、人によって感じ方が違うと思われる。真面目に感じる人もいれば、面白いなと感じる人もいるだろう。 個人的には、操作の分からない乗り物に対しての、なんとかなるんじゃない? という内容の軽い返答や、いくら攻撃されても平気とは言え、爆弾などを避けないというのは面白すぎる部分である。 ワイルドであり、ド派手な戦闘シーンと二人のコンビネーションに、魅力満載の物語だと感じた。主人公と、相棒になるハンニバルはぞれぞれ事情があって孤独な人生を歩んできた。ハンニバルは強すぎる為、今までなかなか自分と相棒となり、命を預けられるような人間がいなかったのだと思う。(彼同様に強い人間はいないと思われるが)。そんな二人が出逢い、過酷な戦場で無法者たちを蹴散らしていくのだ。ただ暴れまわるだけではなく、人の温かみなども感じられる物語が好きな方には、是非お勧めしたい。 彼らはこの先どんな強敵に挑んでいくのだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お勧めです。

5.0

crazy's7