glass menu_button

作品

レビュー

レビューを投稿する

運営している人

@オノログ

閉じる

作・飛鳥休暇

プラスチックの溶ける温度

point_zero point_zero point_zero point_zero point_zero 0.0

【作品紹介】

「いちかのことが、分からなくなったんだ」 私はいつも同じセリフで恋人を失う。 原因は分かっている。 プラスチックのように動かない、仏頂面のこの顔のせいだ。 付き合う人はいつも私に聞いてくる。 「楽しい?」と。 私はそんなに、楽しくなさそうな顔をしているのだろうか。

恋愛 現代 短編 文芸

投稿されたレビュー

「あるある」なのに不思議と引き込まれる!

読み終えたとき、「作家性とはまさにこのことか……」と感じました。 同作者様の『サクラチル』もそうですが、物語自体はどこにでもあるような平凡なものです。それこそ「隣の誰かが経験しているかもしれない話」です。 それなのに、なぜか不思議と引き込まれるのです。 平凡な題材をここまで見事に仕上げる。それこそが、作者様の技術であり、個性であり、それはもう「作家性」と呼んでいいと思います。 読み進めていくと、「とても丁寧な作品だ」という印象を受けました。 その場の空気が伝わってくる丁寧な描写。 互いの気持ちを少しずつ確認するような、あるいは探るような丁寧な会話のやり取り。 展開自体もゆっくりですが、それがとても効果的に働いています。 読んでいてとてもドキドキして、先を読み進めずにはいられません。 ひたすら「いちかちゃん(主人公)、幸せになって!」と念じながら読みました。 表現の工夫も相変わらず見事です。 主人公のほっぺを「プラスチック」、友人のほっぺを「柔らかいゴム」と例えているところが巧みです。 また、主人公の友人を「可愛い例」として登場させることで主人公の不器用さがうまく表現されていて、こういったさりげない工夫が読みやすく感じる秘訣なのではないかと思いました。 タイトル、サブタイトル、キャッチコピーのどれも素敵なので、まずはそこから見てみるという読み方もおすすめです。

point_star point_star point_star point_star point_star 5.0
参考になった! 1
共感する! 1

ハルカ⭐積読消化期間

作品の評価分布

5.0~

1

4.0~

0

3.0~

0

2.0~

0

1.0~

0

未評価

0

本棚