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作・飛鳥休暇

ある日、トリケラ

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【作品紹介】

カクヨムコン6短編小説部門【佳作】受賞作 中学三年生の優斗は、夏休みの前日に二週間前から学校を休んでいる幼馴染の家に課題を届けに行く。 彼女の部屋に案内された優斗は、彼女の右腕が鱗に覆われているのを知り驚くが、彼女に寄り添うことを決めた。 鱗は徐々に彼女の身体を侵食し、彼女は人間ではないものに変化しようとしていた。 姿形が変わっても、変わらない愛の物語。

恋愛 現代 短編 現代ファンタジー 中学生 カクヨムコン6 トリケラトプス

投稿されたレビュー

【★映画化希望!】少年は奇病を発症した少女と海を目指す

主人公は中学三年生の少年。 しばらく学校を休んでいた幼馴染の家へ、夏休みの課題を届けに行きます。 そして知ることになる衝撃の事実。 幼馴染の腕には、謎のうろこが現れていました。 うろこは日を追うごとにじわじわと広がり、やがて……。 不安を抱える少女と、それに寄り添う主人公。 そんな二人のやり取りが、とても美しく描かれています。 薄暗い部屋、二人の距離。 肌の軟らかさ。うろこの硬さ。 過去の思い出。未来の約束。 ――そして、祈り。 読み進めるほど、鮮明な光景が浮かんできます。 そればかりか、体温や息遣い、鼓動が高鳴る音、頬を流れる涙までもが感じられます。 二人の行動のひとつひとつは、まるで『救い』のよう。 きっと、主人公がその名を呼んだ瞬間から、少女は少しずつ時間をかけて救われているのでしょう。 物語の終盤、二人は海を目指します。 私は、主人公が「にへら」と笑うシーンがお気に入りです。 彼の胸中は不安でいっぱいかもしれません。 でも、こんな状況で笑っていられるのは、後悔をしていないからだと思いました。 ずっと家族に遠慮していたヒロインは、家を出て、行きたがっていた海へと向かっている。 思春期の気恥ずかしさゆえにヒロインと距離を置いていた主人公は、ヒロインと寄り添うことを選んだ。 「自分がしたいから、そうする」 そのシンプルな答えに、二人は行きついた。 そして、それを教えてくれたのは「小学生の頃のあーちゃん」の言葉だったんじゃないかなと思います。 きっと二人は自由へ向かって進んでいる。 思春期だとか、人間だとか、トリケラトプスだとか。 そんなことは、きっともう、どうでもいいことなのです。 爽やかな余韻を感じる読後。 ラストシーンのその後を想像せずにはいられません。 涙なしには読めない感動作です。 私の中で『今すぐ映画化してほしい小説【No.1】』!! 二人に幸あれ!

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作品の評価分布

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