中途半端で何が悪いっ!~ネタキャラ死神による魂の協奏曲~
最終更新:2020/6/19
作品紹介
「我は執行する…」 学者風の服が赤い光を放ち、やがて体へと光が収束していくと、漆黒と真紅に象られた鎧をまとった姿に変貌する。その手には巨大な鎌が握られていた。 「全てを絡め取る手”ハイディングバインド”」 ――見えざる手が相手を宙に磔にし、動きを封じる 「死を司る神の力”パワーオブダークネス”」 ――黒い霧が体を包みこみ、異常な力の高まりをみせる 「そして、死がおとずれる…”リープ・リーパー”!」 ――両手で持った大鎌が赤い光を放ち―― そこで意識はぷっつりと途切れる―― VRMMORPG「ワールズオブワーズファンタジー」 通称「WWF」と呼ばれるゲームにどっぷりとはまっている坂道雄治。彼は最古参のプレイヤーながら全くの無名であった。 スキルレベル制のシステムを採用しているWWFではスキル同士の親和性が高い『特化クラス』型の成長が好まれているが、雄治の作ったキャラはスキル同士の親和性が薄い「魔法戦士」という中途半端な『ネタクラス』だった。 そんな事を気にする事もなく、死の魔剣士を自称して中二病設定をあれこれ考えては楽しんでいた雄治。 ある日“リアルログイン”現象が起きて、ゲームの中で五感を感じるようになるのだが… “リアルログイン”という異変の中で、ある事件を切欠に彼の『ネタクラス』に秘められた無限の可能性が引き出されていく。
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