主人は私の筈ですが、虎獣人の従者が言うことを聞きません
最終更新:2021/7/11
作品紹介
レイラは魔女である。近年珍しい魔法薬の作成を専門にする魔女で、彼女の高額な薬をそれでも多くの人が求めている。そんな彼女は多くの従者を従え、悠々自適に毎日を過ごしていたかった。 従者たちは魔女を主人と認めてはいるらしいが、どちらかといえば保護者然としていてレイラの言うことなど聞きはしない。むしろレイラの方が怒られている。解せない。 契約上は私が主人なのだけれど、と釈然としないレイラだが、元奴隷のやり手商人兼従者であるオーウェンに敵う筈もなく今日も今日とて言い負かせられている。 いつ下剋上されてもおかしくなさそうな状態であるのにそうしないのは、二度目の契約に至る際の事件がきっかけだ。オーウェンも他の従者もレイラを手放すつもりはない。他従者に至ってはオーウェンとレイラがくっついてさえくれれば問題はなくなるのにと嘆いているが、彼らはそのつもりはないのだと嘯く。グルーミングもマーキングもしておいてそれはないだろうと、従者たちの嘆きは更に深まるばかりだ。 そんな二人とその他従者たちのお話。 残酷な描写とR15は保険です。 21/6/29日常編終了 21/7/11貴族令嬢婚約破棄編終了
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