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作:仁科佐和子

クリストキントの贈り物

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未評価

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最終更新:2021/12/24

作品紹介

舞台はドイツの片田舎にあるフェルゼンハントの村。 初雪が降る頃、貧しいいかけ屋の一家が木こりの家を訪れます。 3人の心優しい少年たちのもとに、クリストキントがプレゼントを届けてくれました。 3人はクリストキントの小屋に招かれ、楽しい時を過ごし、お互いにかけがえのない友達になります。 春になればいかけ屋はまた村を出ていっています。 クリストキントの本当の贈り物とは? 心温まるクリスマスの物語 当作品はしのき美緒様主催の、アドベントカレンダー2021参加作品です。 しのき美緒様 https://estar.jp/users/129588319 アドベントカレンダー2021の作品集 https://estar.jp/novels/25879925 表紙絵は西令草様よりお借りしております。 西令草様 https://estar.jp/users/199419025 表紙画像集 https://estar.jp/novels/25789357

童話詩・童話・絵本

評価・レビュー

あまねく人にクリスマスを

アドベントカレンダー2021(※1)のラスト、クリスマスイブを飾るに相応しい、心やさしい作品です。 作中の架空の村は、生まれついての貧富の差や職業的階級のある世界。それはコロナ禍や貧困、家庭の問題など様々な理由で子ども同士の繋がりが断たれる今の社会を反映しているかのようです。 その中でクリスマスイブに起こるささやかな奇跡は、より大きな奇跡のきっかけとなりました。与えられた奇跡よりも、自分たちに何が出来るかを考え、努力して掴み取った奇跡のほうが、よほど素晴らしいものでした。 この作品には、「人は他者と繋がって生きるもの」や、「未来を切り拓くには行動を起こさなければならない」、などいくつものメッセージが散りばめられています。 昔話やファンタジーの体を借りつつも、現代の、とくに子どもたちへと向けたメッセージはきっと、読者の心を打つでしょう ぜひ、ご自分の目で確かめていただきたいと思います。 はやくもよいち ※1 しのき美緒さん企画のアドベントカレンダー小説版 on エブリスタ   11/28から12/24まで、27名の作家が毎日、一作ずつ順番に新作を投稿しました。   詳しくは、下記リンクを参照してください。   https://estar.jp/novels/25879925

5.0

はやくもよいち

クリスマスの奇跡が子供たちを変えた

ドイツの架空の村が舞台。身分が違えば話すことはおろか相手をみることもできない、そんな時代のお話だ。 三人の生まれも育ちも違う子供たち。 クリストキントは三人に素敵な時間をプレゼントした。豪華なごちそうをたべながらお互いを理解する時間。 そしてそのときの三人は友情をはぐくみ、移動するいかけ屋の息子マルコは定住して教師になる。そして子供たちにあきらめないことを教える。 美しい話だ。メルヘンだと一笑に付してはいけない。 元来子どもたちは人種・門地・身分・財産で他人を差別する心を持たない。 大人が差別を教え込んでいくのである。 差別は偏見を生み、人と人、国と国とを分断する。自分たちと違う外見、思想を排斥しようとする。それに利害が絡みついて戦争が引き起こされる……。負のループだ。 それを断ち切るのに必要なものが教育である。 本文の最後で、教師になったマルコはいう。 「どの道を志すのも間違いじゃない。君たちが進みたい道を選べばいい。ただそのとき、運命だからといって諦めるのは少し待ってほしい。道はみずからの手で切り開くことができるんだ……」 力強く高らかな宣言である。 新しい年がすぐ目の前にある。 この物語を読んで、自分を取り戻し、進みたい道をいく算段をしてみようじゃないか。きっと道は開けるはずだ。 2021/12/24

5.0

しのき美緒@BEKKO BOOKS