メリィ・ヴァンピール
最終更新:2021/12/24
作品紹介
今年はいつにも増して寒いクリスマスだ。窓辺から見下ろした大通りには多くの人が溢れ、どの人も厚着をして歩いている。二人組が多いのは毎年のことかな、そのつぎに家族連れが。 それにしても今年は寒い、何故なら私は独りだから人肌が恋しいというのに。まったく、今日は大切な聖夜だと言っているのに夜の王である吸血鬼の私を疎かにするだなんて嘆かわしい事態だ。 だったらいいさ、私とて考えがある。独りでクリスマスを楽しむのだ。そうと決まれば外に出よう、あの雪降る夜の城下町に。
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