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作:GB(那識あきら)

九十九の黎明 -地図描く少女と禁じられた知識-

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最終更新:2021/11/20

作品紹介

※『Dawn of the Mapmaker』という題名でCross Infinite World社から英語版が出版されました。詳細は目次下部をご覧ください。   その知識は、本来お前が持つべきものではない―― 筆写師見習いのかたわら、地図制作を請け負うウネン。領主の依頼で仲の悪い隣領との境界を測量することになった彼女は、護衛を探すために訪れた酒場で一人の旅の剣士と出会う。 ウネンが過去に作った地図を手に、剣士は「測量技術を誰から教わった?」と詰め寄ってくる。彼は、三年前に失踪したウネンの師匠を罪びとだと言って探していた。 師の犯した罪とは何なのか。彼が持ち出した門外不出の知識とはどのようなものなのか。 恩師の無実を証明すべくウネンの旅が始まる。 ――小柄で男の子と間違えられてばかりいる地図屋の少女と、少女の師匠を追う腕利き剣士(口下手で苦労性)と切れ者魔術師(笑顔が胡散臭い)との、世界の秘密を巡る冒険譚。本編完結済み、番外編追加予定有り。[個人サイトとカクヨムにも掲載]

冒険ファンタジー異世界ミステリー風土記系FT謎解きバディ相棒本編完結済

評価・レビュー

謎解きも冒険も楽しめる、児童文学風ファンタジー

主人公のウネンは、小柄で男の子と間違えられてばかりいる少女です。一人称が「ぼく」で、考え方や行動も少年ぽくて、性別とか関係なく読者を物語に引き込んでくれます。 そんなウネンに地図の作り方を教えた師匠は、三年前から行方不明なのですが、その師匠を罪人呼ばわりして探しに来たのが、旅の剣士オーリ。大柄で口下手で不愛想で、「いかにも」て感じの強面ですが、実は苦労性で心配性で、天然ボケも入ってます。 後から合流した凄腕の魔術師モウルは、口が上手くて愛想が良くて女性にモテる、これも「いかにも」て感じですが、早々にメッキが剥がれて胡散臭い呼ばわりされてしまうという、ちょっと残念なお兄さん(私は大好き)(ほんと好き)。 なんだかんだあって、ウネンの師匠を探して旅に出た三人は、お互いに理解を深め、支え合う様になり、それぞれの辛い過去も乗り越えていきます。 テンポの良い会話とか、阿吽の呼吸とか、最高のトリオです。 登場人物だけでなく、物語もとても面白いです。 小さな事件やトラブルを一つ一つ解決している内に、気が付けば目の前には世界の秘密が立ち塞がります。あれも、あれも、あれも伏線だったのか! と驚くと同時に、読み返したくなりますし、事実読み終えた後に何度も読み返していますが、伏線を確認するのが本当に楽しいです。 ファンタジーならではの美しい表現も、人々の生活や文化の描写も、まるで映画を見ているかの様です。 子供の頃に夢中になって読んだ児童文学ファンタジーを思い出す、宝物の様な物語。いつまでもこの世界に浸っていたいと思わずにはいられませんでした。

5.0

akinokonika