その色の帽子を取れ
最終更新:2018/7/6
作品紹介
2019年。加速するサイバー犯罪に対抗するため、高度な知的人材が求められる東京にて。 クー・フーリンというサイバーセキュリティ製品をあつかうショウは、かつて同僚だったサクを探していた。サクは優秀な開発エンジニアだったが、彼の失踪により会社は解散し、残された仲間も違う道へ進んでいた。 ある日、ショウは知人に紹介された仕事を進める中、仮面に義手と義足という異様な姿の女性からサクの情報を得た。 廃屋に住む闇医者、落ちぶれたかつての上司、新型の拳銃をあつかう非合法員、さまざまな仲間に支えられ、ショウはサクに再会する。しかし、彼は―― 「サイバーセキュリティの技術者が取る道は2つある。その力を世界の秩序に使うホワイトハットか、世界に混乱をもたらすブラックハットか」 職業を決めることは人生を決めること。そう信じた親友同士の別離は、やがて大きな悲劇へつながっていく。東京に引き起こされたかつてない大災害の中、2つの人工知能が起動する。 情報処理安全確保支援士、元JNSAメンバーの現役サイバーセキュリティエンジニアによる、既存技術のみで描いたハッカーたちのドラマ。 【作者注】 ・作中で説明していないIT用語は知識がなくても読み進められます。 ・本作はSF/ラブコメ/ミステリではありません。 ・登場人物が死亡しその描写は作中に含まれます。 【ご連絡】 2020年11月に電撃新文芸より書籍化が決まりました。
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