創武のレンリ　～一人の平凡な官僚が皇女殿下を手に入れて、皇帝へと成り上がるまで～

帝国の若き官僚レンリは、貴族の手で理不尽に北方の辺境に追放されてしまう。帝国では、レンリたち「進士」と呼ばれる官僚登用試験合格者たちと、守旧派の貴族が激しい権力闘争を繰り広げていた。 エリート女官僚で旧友のセレカに見送られ、レンリは北方へと旅立った。レンリは道中で13歳の少女・アイカを「川の神の妻として殺される」という理不尽な村の因習から救い、彼女を従者とする。アイカはレンリに懐き、彼の妾になると言い出すが、レンリは彼女を弟子とすることでその気持ちに応えた。 到着した任地で武官となったレンリを待っていたのは、異民族・翼人との激しい戦いだった。 最初こそ辺境の兵士たちにレンリは邪険にされるが、実は戦争経験の豊富なレンリは、やがて彼らからも尊敬されるようになる。そして、軍を指揮して異民族の大侵攻の撃退に成功。英雄視され、美人の武官サーシャ、そしてセレカの弟子の皇女リーファからも好意を寄せられるようになる。 しかし、ほとなくして異民族の手で帝都は陥落。皇族や貴族たちは虐殺・拉致された。そのさなか、レンリはリーファを救うこととなる。 「レンリさん、わたしを守ってください！」 皇女の言葉に、レンリは応えようとする。そして、彼女を皇帝にすることで、帝国を異民族の手から取り戻すことを決意した。 先帝の妃・ライラたちを犠牲にしながら、レンリはリーファたちとともに副都へ脱出することに成功。その地でリーファを擁して、帝国軍を再編し、腐敗した貴族たちを排除した。レンリは皇帝リーファのもとで創武将軍と名乗り、副都を拠点として第二の帝国政権を打ち立てる。 そして、レンリは敵に対する反撃の戦いを開始する。そして、レンリは異民族との最後の決戦に勝利し、実質的に帝国を手に入れ、やがて皇帝へと即位し、理想の世を築き上げる。