境界で振るう小枝のタクト
最終更新:2022/10/14
作品紹介
これは、”事象の地平線で踊る円舞曲”と同じ世界で起こったもうひとつのお話。妹と同様に自身も超兵器である姉の”小枝”が、失踪した妹を助けるために奮闘する(?)物語である。 次元の狭間に消えた妹を追いかけて、自らも異世界へと飛び込んだ小枝は、大きな森と隣接する城塞都市ブレスベルゲンへとたどり着く。そこで彼女は、日本語を公用語とする異世界人たちの存在に戸惑いながらも、失踪した妹の情報を集めようと行動を始める。 そんな小枝は、造られてから今までの18年間、日本の山奥で人目から隠れるようにひっそりと暮らしてきたためか、人間というものをよく理解していなかった。ゆえに彼女は、自分でも気づかないうちに、常識を外れた行動を積み重ねてしまい、周りの者たちから色々な意味で”非常識”な存在だと見られてしまう。 そのうちに、小枝の周りには、”非常識”な仲間たちが集まっていき……。次第に彼女たちのいるブレスベルゲン自体が、”非常識”という名のカオスを撒き散らすトンデモ都市へと変貌していくのである。
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