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@オノログ
作:イスラーフィール
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最終更新:2020/3/15
戦国時代、近江の国人領主家に男子が生まれた。名前は竹若丸。そして二歳で父を失う。その時から竹若丸の戦国サバイバルが始まった。竹若丸は生き残れるのか? 家を大きく出来るのか?
歴史好きの現代人が戦国時代へと逆行転生。吹けば飛ぶような弱小国人領主、朽木元綱として戦乱の世を生き抜いていく物語です。 チートと呼べるものは歴史知識のみ。それも自分の領地を豊かに大きくしようとするうちに、バタフライエフェクト的に本来の歴史から乖離していき、世界は独自の道を進んでいくこととなります。 それでも時代の英傑たちと時に手を組み、ときに矛を交え、やがて一廉の大名へ。そしてその差に先へと立身出世していく主人公の姿に、気づけばすっかりと魅了されていることに気づくでしょう。 魅力的なのは主人公だけではありません。 かの三英傑や、今にも名を残す名だたる武将たち。現代ではマイナーとされる人物や、彼らを支え寄り添う女性たち。あるいは公家や商人といった戦いには関わらない人々までも。彼ら脇を固める人物たちにもまた人生という名の物語が用意され、その生き様というものを魅せつけてきます。 彼らと主人公の出会いと別れ、その生き様と散り様。それもまたこの作品の大きな魅力でしょう。 総じて完成度が高く、歴史物が好きな方も納得できる、そうでない方も十二分に楽しめる、掛け値なしにおすすめできる一作です。 是非にご一読し、朽木"基"綱の人生を追いかけてみてはいかがでしょうか。 ところで、ただ一点のみ苦言を呈するならば、作品もそろそろ大詰めを迎えようとしているのにもかかわらず、「もしも主人公が公家として生きていたら?」というifストーリーの執筆に入ってしまっていることでしょう。そのため、本編の更新が長らく止まってしまっています。 この異伝もまたとても面白く読めるものなのですが、それでも本編の続きを早く読みたいと思ってしまうのは仕方がないことでしょう……。 ちなみに、本編と異伝ともに書籍化とコミカライズがなされています。小説書籍は相当の加筆がなされさらなる彩りが加えられており、またコミカライズはむさ苦しいおっさん共の生き生きとした様が格好良く描かれ、これらもとてもおすすめの一品となっております。
pakira
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