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作:三蒼 核

まつかひをんな

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未評価

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最終更新:2021/6/30

作品紹介

左腕が動かない警部補の輪炭陣平は、とある不思議な連続自殺を追っていた。  あるとき上司である岩石九郎から、捜査の助けにと、家館鈴璃という女性を紹介される。彼女は自らを【まつかひをんな】と名乗った。  鈴璃曰く、一連の連続自殺は全て魔女が引き起こしたものだと説明し、陣平を相棒へと誘う。魔女の存在など信じない陣平はその誘いを一蹴する。  そんなある日、陣平の幼馴染みの玉城瑞樹が不審死する。   まつかひをんなとは何なのか?   これは、現代のハードボイルド御伽噺

女主人公シリアスミステリー和風魔女現代日本

評価・レビュー

【完結】読了まで先が気になる長編作。ミステリーらしさを求める方は要注意。

完結作品 37話 224,511字 読了まで約7時間 文章力はそれなり。文芸寄りの文体です。 キャラの掛け合いは好み。万人が楽しめると思います。 ミステリー的な面白味は薄く、別ジャンルであるかのような印象。 設定や謎の開示は非常に上手く、常にワクワクしていられます。 以下、詳細をレビューしていきます。 舞台は現代日本。現実と変わりない世界に、超常の力を持つ存在"魔女"が溶け込んで生活している、という設定です。 主人公の青年は、"魔女"の一人である女性と協力して超常的な事件に挑みます。いわゆる男女バディもの。陰惨な場面もあります。 本作は現代ミステリーのお決まりと言える導入から、ミステリーとしては破天荒な最後を迎える、豊かなダイナミクスが魅力の作品だと思います。 幻想怪奇的な描写も綺麗に書けていて、雰囲気ある世界にすんなりと入り込むことができました。 ミステリー的な展開の妙に乏しく、各章にもう一捻りほしいと思わせる反面、ミステリー風ライト文芸として見ればテンポよく、だれることなく結末へ向かいます。 キャラクターはかなり良く、正義感が強く前のめりなヒーローと、ミステリアスでひねた性格のヒロインが好相性です。二人共気持ちの良い性分なので、結末まで読んで満足感がありました。取り巻く人々も個性的。 掛け合いも軽妙で面白いのですが、時折地の文に寄った説明口調になってしまい残念。おかげで話の流れが分かりやすいとも言えますので、一長一短です。 ヒーローとヒロインには深刻な悩みがあり、それが物語のキー、かつスパイスとなっています。この点は見せ方が非常に上手く、最後まで興味を持っていられました。 誤字脱字は少なく、ルビ等の設定ミスか何かが見受けられるだけです。 以上、刺激的な幻想怪奇譚を求める方、キャラクターの絡みを重視する方にはオススメの作品です。私も楽しく読めました。

3.5

tatsukichi