少女の望まぬ英雄譚 ※本編完結 書籍発売中
最終更新:2024/4/3
作品紹介
クリシェ=アルベリネア=クリシュタンド――アルベラン王国将軍。 当時追い詰められたアルベランを持久させ、その後の広範な版図拡大、大陸統一の中心となった人物。軍事史上最高の天才として語られ、彼女の魔術的発明は英雄の時代を終わらせた。その絶大な武勲と、現在にも伝わる彼女の魔術的遺産から、現在においても比する者なき英雄として広く知られている。 反面、彼女が異常者であるという記述も散見され、当時の文献を紐解けばその冷酷さや無慈悲さが至る所に書き記されている。そんな彼女を冷酷なる殺戮者とする見方も多くあり、その実際は―― 「えへへ、ベリー、今日は何を作るんですか?」 「そうですね……今日のメインはクリシェ様のお好きなカボチャパイにしましょうか」 好きなことは料理と食事と甘えること。 得意なことは人殺し。 ――少し頭のおかしな少女が優しい人間に囲まれて、幸せを見つけていく。そんな過程を描いたお話。 ※カクヨムにも投稿しています。