紋章の支配者。仲間はアカン、スキルは分からん、人違い召喚。でも、たとえクズ勇者だったとしても人に優しくあろうと思うのに遅いということはない。
最終更新:2021/1/25
作品紹介
カッセル王国についに魔王が降臨した。 だが、人はそれに対抗するために異世界にいる人間を招く『勇者召喚』という強力な術を編み出していた。 その証拠に召喚された勇者には必ず〝紋章〟が体に刻まれている。 本来、この世界では一つの道を極めると稀に紋章が体に浮き上がってくる超人たちがいる。 その例外が勇者と魔王だった。 勇者召喚は「召喚する魔術師の能力」と「召喚される勇者の性格や能力」に応じて付与されるスキルの数や質が変わる。 勇者召喚術を担った魔術師は、なんと大昔に名を馳せた伝説の大魔導士ヘルムート・ファイアージンガー! ……でも今は自分の名前も時折、忘れるお爺ちゃん。 呼ばれたのは眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能というリアルチートの持ち主! ……の隣に住んでいた宗谷雅人(そうやまさと)。 勇者として雅人を呼んだ宰相や大臣は万が一魔王が降臨しても良いように勇者召喚がいつでもできるように研究をしていた。だが、研究を始めたばかりで勇者召喚の素人集団。 魔王討伐を担う勇者を補助するために、王国内の騎士団、教会、魔法学園と各方面からの推薦で来た仲間たち。 でも……本当は厄介払いで来させられたのではないかと思われるアレな人たち。 雅人は勇者として魔王を倒さねば、元の世界には帰れないという十字架を背負うが、正直帰れる気がしない。 というより、生き残れる自信もない。 途方にくれる雅人だったが、雅人に付与されたスキルは【紋章の支配者】という勇者召喚史上初めてのユニークスキルだった。 このユニークスキルが魔王をも巻き込み、大変な事態に発展していく。 ※コメディ色が強いです。
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