██▚ 現代魔術は異世界をクロールするか : 数理科学による魔術の始め方 ▚██
最終更新:2021/12/10
作品紹介
ジーニアスが、父の所有する魔法書を読んで至った結論は、数理科学、であった。 精霊という名前の『ラグランジアン密度で規定される物理作用場(スカラー場)』を仮定。状態空間表記される数式は特異値分解SVDを計算することでハンケル特異値が求まり、棄却可能な要素を削れば魔術方程式の計算リソースを大幅に節約可能。 魔術演算補助アプリケーションを立ち上げ、数理系の工学理論を駆使して、ジーニアスはこの世界唯一の現代魔術師へとなるのであった。 ※空想科学[SF] 日間最高1位、月間最高2位(2021-07-23時点) ※数学・科学に興味が沸くような小説にしたいです。 ※説明が至らないため読みづらい点があるかと思いますが、読み流していただけたら幸いです。 ※この小説は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアップ+」に連載しております。
評価・レビュー
理系ホイホイの王道なろう系
あらすじから強烈な理系ホイホイ。 ラグランジアン密度、ハンケル特異値、魔術演算補助アプリケーション、etc. これらの言葉から匂い立つように、この作品はかなり理系っぽい内容です。 でもなろう系の王道よろしく、主人公ジーニアスの使いこなす数式、つまり現代魔術がこの世界で暴れまわります。 多分タイトルは、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のオマージュ。 何度かリメイクが入っているみたいですが、一番新しい作品が一番面白いです。
Imhitcky
数理系・工学系の理論で「殴る」新感覚
第一印象、訳が分からない。 自分は腐っても理系だから、並みのSF考証とかはまあまあ分かっちゃいますけど(笑)と調子に乗っていたら一瞬で置いていかれる。 科学をなめんな、ファンタジーという言葉がこんなに似合う作品はない。 意味が分からないんだけど、分からないのが心地いいというか、全力で崖の下に突き落としてくるのに、それが面白いというか、なろう系ファンタジーでこんな作品に出合うなんて夢にも思わなかった。 大学で理系の勉強をしてきたことがある人だったら、あの知識だ、と懐かしい気持ちになる良作です。
logging