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作・いそね

引き取り手のいない○○

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【作品紹介】

クソ人間の物語

純文学 会社員

投稿されたレビュー

とても不思議な仕掛け。読み進めるうちに登場人物の姿が変化してゆく。

小説を読みながら、登場人物の容姿を想像することがある。 この作品もそうだった。 主人公の男性が、『阿村』という男について語る。 『阿村』は上司で、ネチネチと小言が多い。 部下である主人公を恫喝したり、馬鹿にする。 挙句の果てに、主人公の恋人を――。 ここまで読むと、私の想像の中での『阿村』は醜く太った中年男の姿をしていた。 だが、話が進むにつれ、その姿が少しずつぼやけてゆく。 そして、読み終えたときには『阿村』の姿は最初に思い浮かべたものとまるで正反対に変わっていた。 作者であるいそねさんの作品には、先の展開が読めないものが多い。 「一見するとどこにでもある日常」から話がスタートするのに、気付けば「他からは見えないように隠されている部分」を覗いているような気持ちになる。 また、ある種の実験のような印象を受ける作品もあり、純粋に「小説を読む」以上の楽しみを与えてくれる。 あまり多くを語るとネタバレになりそうなので控えるが、実に巧妙なミスリードが仕掛けられている作品だ。 途中から「なにか妙だな」と引っかかりを覚え始め、その引っかかりはやがて確信に変わってゆく。 そして、タイトルの意味がわかったとき、「ああ、そういうことか」とぞっとさせられる。 この不思議な感覚を、ぜひ他の方にも味わってほしい。

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ハルカ⭐積読消化期間

作品の評価分布

5.0~

1

4.0~

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3.0~

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1.0~

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