天空の標——シレア国史 天の章
最終更新:2020/6/12
作品紹介
タイトル:天空の標(てんくうのしるべ) 作者:蜜柑桜(みかんさくら) 自然と人間の定めた秩序に対して問いかける、シリアス・ハイ・ファンタジー。 主要登場人物 主人公:カエルム・ド・シレア 27歳 従者:ロス・プラエフェット 30歳 テハイザ国下男 クルックス テハイザ国下女 スピカ (あらすじ) 森に囲まれた平和な国、シレア国は、先ごろより先帝の崩御と母后の逝去が続いた。その王位継承者の一人、第一子第一王子、カエルムは、正式に即位し妹王女との共同統治を開始するにあたり、側近のロスを連れて近隣諸国へ表敬訪問のため外遊の最中である。 シレアの南方に位置するのは海に面した強国テハイザ。絶対中立を誓うシレアと、陸の豊かな資源を欲するテハイザの二国は、かねてより緊張関係にある。此度、カエルムは強固な友好条約を結ぼうと、外遊の最終訪問国としてテハイザを訪れる。 しかしテハイザ国の宝であり、止まることなく天体の動きを示す「天球儀」が、カエルムたちの訪問と時を同じくして停止した。隣国の王子は災禍の種として、王との謁見を阻まれる。 一方、その頃のシレア本国では、国で「時間」を知らせ、けしてその刻みを止めない唯一の「時計台」が止まった。さらに連綿と流れるシレア城地下の水までが流れを止めてしまう。 一刻も早くの帰国が要される。 二人はこの危機を乗り切れるか。 シリーズ作品ですが、独立した長編としても楽しめる作品にしています。 こちらと同じ時間軸で進む姉妹作は「時の迷い路」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889868322 どちらも単独でも読める作品として書いています(多くの読者さまが「天空」からです)。