会いに行きます、女神さま!〜無能ギフト「健康体」を手に入れた元虚弱少女の元気いっぱい宝探し〜
最終更新:2023/5/17
作品紹介
私は、生まれつき病弱だった。 何度も死にかけては生き延びて、病院のベッドの上で人生のほとんどを過ごしてきた。 けど、ついにその十五年が終わろうとしている。 両親の愛に包まれながら、やっと楽になれるって幸せな気持ちで死へと向かう私。 そのはずだったのに、気付けば見知らぬ草原に私は立っていた。そう、立っていたのだ! もう自分では身体を起こすことも出来なかった私が! それどころか歩けるし、走れるし、大声で叫べちゃう! 心臓も痛くならないしぶっ倒れることもない! 大喜びでこの死後の世界を楽しんでいた私だけど、優しい門番さんや組合の長にここが今まで住んでいた場所とは違う世界なのだと知らされる。 ギフト? ザムラー? ポノフィグにマナストール? 聞いたことのない単語の数々に首を傾げてばかりの私。でも、女神さまから与えられた私のギフトが「健康体」だっていうのはわかった! え? 意味のない使えないギフトだって? 何言ってるの! 最高じゃない! 健康最高ーっ!! 話を聞けばマナストールという宝玉を五つ集めれば女神さまに会えるということもわかった。それならば。 行こう。女神さまに会いに。難易度が高くたって、女神さまに言いたいことを伝えるにはやるっきゃない! どうして私はこの世界に来たの? 地球にいる両親はどうなった? 私の亡骸も消えてしまったの? そして、健康な身体をありがとうって伝えたい。 口調が丁寧なんだか悪いんだかわからない少年魔導師と不器用な強面ライオンさんとともに、私は異世界を旅して歩く。 待っていてね、女神さま! ちょっと異世界を楽しみながらになるけれど、必ず会いに行きます!
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