ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

作:MACK

一匹狼は群れたがる

星4つ

0%(0)

星3つ

0%(0)

星2つ

0%(0)

星1つ

0%(0)

未評価

0%(0)

最終更新:2021/4/17

作品紹介

 少しだけ未来、現在の延長線上。  人々に、いわゆる”超能力”というものが発現し、社会がそれを前提として再構成されつつある時代。  それに合わせた新たな法律作り、ルール作りが進められる中、超能力の暴走による事故も多発し、制御するためのリミッター開発のほか、何故そのような能力が発現したのかという研究、更にそれ高めるべきか、抑えるべきかという議論が熱く行われていた。  高校二年生の清楓は超能力はあるものの、ペットボトル1本を浮かせられるテレキネシスと、1mだけテレポートができるという異能というにはちょっとしょっぱい力。役に立たない力でも一定レベルの能力があるからと、色々と超能力を理由とした生活の制限を受けている。  そんな彼女がある日、夜間に複数人、一人に対して銃口を向けているという場面に遭遇。銃を向けられていた男…窪崎を助けたところ、この男がちょっと食わせ物で。  科学者と、医師と、公務員と、女子高生が織りなす、それぞれの心の成長の物語。  6章構成、各6~8話で全42話。10万文字少々。  *バトル物ではありません キャラクターの設定イメージ(古臭い絵柄ですが参考までに) https://livedoor.blogimg.jp/unegoro/imgs/b/9/b94a70a6.jpg (C)Copyrights 2021/01/13 MACK All Rights Reserved

ファンタジー近未来超能力ヒューマンドラマ人間関係第28回スニーカー大賞女子高生主人公

評価・レビュー

非リアルなのにとってもリアル!!

番外編を含む最終話まで読み終えました! 最後が、最後もーーー!とっても良くって…… この小説は一人の女の子を中心とした群像劇で、そのまとまり具合がとにかくすごい。 ミステリアスな超能力世界のお話で非リアルなのに、すんごーく現実味があり、本当にこんな世界があるのではと、のめり込んでしまうという。 そしてなんといっても魅力的な登場人物たち。 特に男性陣たちに乗り移ってしまう勢いで、私は彼らと一緒に悩み、悲しみ、最後はうるっときてしまいました。 読者へきちんと伝えるという文章力と全体のバランスもすっごいなと、素人なりですがとても感じてしまいました。 私はこの作品の実写映画が個人的にとっても見てみたいです(///∇///) めちゃくちゃオススメなのでぜひ読んでほしい作品です。

5.0

凛々サイ

孤独に生きる狼達よ、群れを成せ

現代社会に超能力が出現したらどうなるか?をテーマに描いた作品です。 この物語に出てくる「超能力」は、いわゆるバトルもののような派手なものではありません。「1メートルだけテレポートできる」「半径2キロメートルだけ物質を飛ばせる」「触れた人の心を読む」などのように、制限のかかったものです。 作中ではこれらの超能力が個を際立たせる意味合いとして用いられており、彼らの役割を明確にしている所が本作の最大の魅力でしょう。 超能力のリミッターつきでないとお店に行かれない(テレポートできてしまうから)、超能力の研究施設など、実際に人類に超能力が出現した場合の法律や社会のルールがしっかりと作り込まれている所も非常に面白いです。 個人的には、なぜ超能力が出現したのか?という研究内容もしっかりと筋道立てて考えられている所に驚きました。 また、主人公である女子高生の清楓と科学者である窪崎のロマンスも物語に彩りを添えています。 目的の為には手段を選ばない、接触テレパス(触れた人の心を読む)の窪崎は、当初は利用する為に清楓に近づいていましたが、彼の能力を知っても懐に飛び込んでくる純粋な清楓に、次第に彼女を大切に想うようになります。 しっとりと読ませる、落ち着いた雰囲気の物語ですが、この恋愛パートのときめきも本作の魅力のひとつです。 色気のある大人の男性の魅力に、惚れない女性はいないのでは?というかっこよさ。 ぜひ胸をときめかせながら読んでいただきたいです! 物語に出てくる一匹狼達。彼らは孤独に生きつつも、それぞれの立場や能力を使ってお互いを補い合います。 最後に彼らが群れを成すシーンは圧巻で、思わず胸をうたれました。 個人的に大好きな作品です。 現代社会の中で孤独に生きるすべての者達に読んでもらいたい、素敵な物語です。

5.0

結月 花

微妙な異能持ちの彼女と大型ワンコな彼の硬派で甘い近未来ファンタジー

 超能力が普遍的に確認されるようになり、ランク付され、管理されるようになった時代。 「自身テレポート一メートル、念動力推定二キログラム、Cランク」  という微妙な超能力を持つことで、店舗への入店を制限されるなど不自由はあるものの、高校生としてのんびりと過ごす清楓は、ある日、ひょんなことからその能力を使って大型犬のような青年を拾ってしまったことから、やがて厄介な事件に巻き込まれ——。  緻密に作り込まれた超能力が存在するという世界観と、それを描き出す硬質な描写でまず惹き込まれ、さらに、主人公の清楓(さやか)ちゃんが狡くどこかアンバランスな大人の窪崎に惹かれていく様子がなんとも甘酸っぱいのです……!  清楓はそれでも受け身で待ち続けるわけではなく、時には自分の能力と創意工夫で危機を乗り越え、大切な人のためには自らの危険も顧みない強さを発揮します。次第に窪崎も、そして事件を通して関わった富沢さえも惹きつけられていき……。  彼女の持つ能力、暗い過去と親友との関わり、秘められた祖父の思いなど、複雑に絡みもつれた人間関係の糸が、やがて彼女と窪崎さんの想いで切り開かれていくラストは本当にああよかったー! と幸せな気持ちになれる見事な大団円でした。  おすすめです!

5.0

橘 紀里