娼館に売られたけど、成り上がってみせます！

気がついたら異世界の人売りの馬車にいた。三十歳順調に世の中を渡り歩いていた楠木絢(私)は、いきなり十歳の少女ディタ(私)になり、異世界で娼館に売り飛ばされてしまう。 しかし、それなりにモテて、彼氏に不自由していなかった絢も、この世界では黒髪というハンデ(この世界では黒髪=醜女)もあり、高級娼婦としての需要はないらしい。 一緒に売られたこちらの世界での姉のカシスが売上トップの高級娼婦になるか、ディタ(私)が下級娼婦として変態の慰みもの(=死)になるか……。 どちらも嫌なディタ(私)は、 髪を結う習慣も化粧をする習慣もないこの世界で、絢の記憶を生かして美容テクニックを駆使して現状打破を試みる。 また算数の概念のない世界で、経理の仕事でさらに自分の価値を上げていく。 そんな中、超絶美男子な第三王子(嗅覚が発達しまくり、この世界の異臭に耐えかねていた)の甘々な求婚を受ける。 最初はただのロリコン王子とすげなく扱っていたディタ(私)だったが、あまりの美男子ぶりについフラフラ～と……。 楠木絢：三十歳OL。仕事も私生活もallOK。何となく、順調に上手くいくという恵まれた運命を生きてきた。2/20生まれ ディタ：楠木絢の人格が入り込んだ異世界の少女。十歳→十一歳、親に売り飛ばされる。黒髪、茶色の瞳。11/23生まれ カシス：ディタの姉、十二才→十三歳。人買いに交渉し、ディタと一緒に買われた。口が悪く態度も大きいが、実は妹想い。赤毛紫の瞳。 ライラ：ディタ達と一緒に買われた同じ村の少女。金髪碧眼。貴族に買われる。 ミモザ：娼館の女主人 イライザ：ミモザの館のNo.1娼婦、銀髪、蒼い瞳。 ミシャ：ミモザの部屋つき(下女)金髪に近い栗毛、青い瞳。きつい性格だが、人は良い。 アイラ：イライザの部屋つき。おとなしく控え目。紫の髪、碧色の瞳。 ジーク：ジークフリード・ハイネ・フォン・ザイザール。十七歳→十八歳。ザイザル王国第三王子。赤みがかった金髪で紅い瞳。12/24生まれ ダン・ワグナー：男爵。青みがかった灰色の髪に紅い瞳。24歳。精力絶倫でセックスのスペシャリスト。ジークの叔父 サリア：ナンバー2 エリス：ナンバー3 アンネ：アンネローズ・ザイザール。ザイザル王国の末の姫。プラチナブロンドに紅の瞳。フランス人形のように美しい少女。性格は大雑把であまり考えなしに喋る。十二歳。第十王女。(男子五人、女子十人の末っ子) ウスラ：ウスラ・アステラ。ストレート銀髪、黒い瞳。性別不詳。十五歳 ライオネル三世：ライオネル・ザイザール。ザイザル国王。正妃が一人に、八人の愛妾をもつ。 キャサリン妃：ライオネル三世の正妃