家の借金返済にあてるため街に伝わる宝珠を探しに「宝珠の森」に来たタンザは、宝珠の代わりに、銀に光る大樹の洞の中で眠る少女を見つけた。 その途端、崩壊をはじめた前王朝の遺跡から命からがら逃げ出したタンザは、放っておくこともできず少女を家に連れ帰ることにする。 家への帰路、タンザの背で目覚めた少女は、彼から自分が守っていたはずの王朝が六十年前に既に滅びていたことを聞かされる。 そこからはじまる新たな暮らしと、お別れの物語。 ※漢数字話…三人称、かな数字話…一人称(少女視点)で進みます。 ※タイトル日付はアドベントカレンダー対応日です。 旧名 終わりの月の物語 *** くれは様の「カクヨムでアドベントカレンダー2021」企画参加作品です。 https://kakuyomu.jp/user_events/16816700429205593518
更新:2021/12/26
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戦に敗れた谷津牙の国。主君である紅華妃と共に落ち延びた実己は、けれども、彼女を護ることは叶わなかった。 彼が行き遭ったのは一人の少女。茶の瞳に、漆黒の髪。それは谷津牙の国周辺の者なら誰しもが持ち得る特徴。けれど、実己はあえて、この少女に彼の主の面影を重ねた。それはただ彼女もまた、彼の主と同じ茶の瞳と漆黒の髪を持ち合わせていたから。 これは最後まで主を守ることはできなかったとある男の物語。 サイトからの転載となります。 番外編は番外編置き場にまとめています。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054883625237 ※作中に誹謗中傷・差別表現等含まれますが作中の表現であり、作者に誹謗中傷・差別等の意思・意図はございませんのでその点ご承知おきください。
更新:2020/6/10
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イーデルト・クローデリア。 それは神子の目を持つ異形の娘に与えられた名前。 神の使い子の特徴と、異界の迷い子の特徴を、一身にあわせ持つイーデルト・クローデリアは、十五になったその年に、自分がどちらであるべきなのか盟主を通して神に伺いをたてるよう両親に言われ屋敷を出た。 朝と昼の盟主に拒絶され、最後に訪れた夜の神殿で、イーデルト・クローデリアは夜の盟主に自分の在り方を尋ねる。 これは、忌み嫌われ愛される娘と、夜の現身の邂逅の一幕。
更新:2022/9/13
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港町二丁目にある喫茶店の店主洋は、閉店間際にやって来た客にピアノを教えてほしいと頼まれる。 できないと断りをいれた洋に向かって、彼女が口にしたのは、ずっと昔、洋が幼かった頃に前店主から聞いたことのある言葉だった。
更新:2016/10/6
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帰り道に、月の欠片を拾い、こっそり持ち帰った人と、欠けてしまった月の話。 クロノヒョウ様の第25回「2000文字以内でお題に挑戦!」企画 参加作品です。
更新:2022/8/31
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大事な首飾りを取り返すため侍女として領主のもとで働いていたフィシュアが砂漠で出会ったのは少年のテトとジン(魔人)のシェラートという奇妙な組み合わせの二人組だった。 彼らを助けたフィシュアにジン(魔人)は一つ願いを叶えてくれると言う。それに対しフィシュアが願ったのは、領主の元から自分を誘拐してほしいというもので—— 母を救うためにジン(魔人)シェラートと契約したテトと、彼らと旅することに決めたフィシュアの、それぞれの願いを果たすまでの物語。 ※自サイト・他サイトにも掲載しています。
更新:2022/12/17
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「ああ、カザリアさん。それは飲まないほうがいいですよ?」 王妃候補の親友であり宮廷の花と誉めそやされていたカザリアが嫁いだのは、田舎領主ロウリエの元だった。 嫁いだその夜、ロウリエからお茶に毒が入っていると指摘されたカザリアは驚愕する。 聞けば前領主とのいざこざで、屋敷は毒と刺客に溢れていると言う。 そんな話は何も聞いていなかったカザリアと、なぜかめっぽう毒に詳しいぽやぽや領主のときめきもへったくれもないはずだった政略結婚夫婦の日常。 実家に帰り損ねたカザリアは、今日も手近なものを投げながら、ぽややん領主に向かってくる刺客を追い払う。 はたして二人に愛が芽生える日は来る——? ※自サイト・他サイトにも掲載しています。
更新:2021/5/4
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