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作者:くる ひなた

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作:くる ひなた

この異世界ではネコが全てを解決するようです 〜猫フェロモンを身につけたせいでお疲れ王子の癒やし要員にされてる件〜

 コミュ障気味の元猫カフェ店員珠子が、真っ白モフモフの猫っぽい生き物と衝突したとたん、異世界トリップ!?  目覚めた場所は戦後処理に苦心するベルンハルト王国。  何故かトリップ時に猫の特性、癒やしのフェロモンを若干身に付けてしまった珠子は、一緒にこの世界にやってきた猫っぽいのとその子供たちと共に、激務にお疲れの軍部の人々を癒やす日々。 「「「「「「ミーミー、ミーミー」」」」」」 「うふふふ、おいでー! おじさんと遊ぼうにゃん!」 「えへへへへっ! ほぉら、おじさんを捕まえてごらぁーん!」  全力でモフモフの下僕と化した軍人達に対し、そのトップである美貌の王子、ミケランゼロは珠子の猫フェロモンがお気に入りらしく── 「タマ、さっさと吸わせろ」  激務のあまりテンションおかしい王子と珠子を見つつ、怪しく笑う猫っぽい生き物こと異世界生命体・ネコ。  なんと彼女(?)は共に異世界トリップした珠子を娘認定し、その上珠子を利用して世界征服を企んでいて…… 『しめしめ……そやつめ、まんまと珠子に依存しておるわい。チビ達も順調に人間どもを手懐けておるし──我らがこの世界を制する日も近いぞ!』  珠子はそんなネコのヤバい企みを阻止しつつ、恩ある王子をはじめ人々を癒やすべく奔走するのだけれど──  なすりつけられる毛! 炸裂する猫パンチ! 仕事を邪魔されて喜ぶ下僕たち!  存分にネコハラを受けながら、みんなで幸せになるべく珠子は前を向く。

更新:2024/4/20

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作:くる ひなた

【書籍2023年2月20日発売】転生したのに前世の死因に再会したので、今世も安らかな最期を迎えられる気がしません! ~来世こそは畳の上で死にたい~

『来世こそは畳の上で死にたい 〜転生したのに前世の死因に再会したので、今世も安らかな最期を迎えられる気がしません!〜』とタイトルを改め、モーニングスターブックスさんより書籍化されます。 グローバルに活躍する反社会的勢力マーロウ一家のボスの秘蔵っ子ロッタは、一人前として認められるため、王太子暗殺という初の大仕事に臨んでいた。  ところが、いざターゲットであるヴェーデン王国王太子クロードと目と目が合ったその瞬間――お互いが前世で関わり合いのあった相手であることを思い出す。 「せ、先生……ご無沙汰してます……」 「……ああ、バイトちゃん……君か……」  前世の日本において大学生だったバイトちゃんことロッタは、先生ことクロードの弁護士事務所で事務のアルバイトをしていたが、それが原因で不本意な最期を遂げていた。  結局、暗殺任務は失敗。ロッタは、空いた王太子妃の椅子に半強制的に座らされることに。  その一方、前世に引き続き煽り体質を発揮して、敵を作りまくりつつ我が道を行くクロード。  おかげで、今世もまた安らかな最期を迎えられる気がしなくて、来世に望みを託すほど諦めの境地に達したロッタに、クロードは自分の言葉が否定されるなんて微塵も思ってもいない、いっそ憎たらしいほど晴れやかな顔をして宣った。 「バイトちゃんのことは特別に思っているんだよ。前世では何人も人を雇ったけれど、最後まで俺のもとに居てくれたのは君だけだったからね。ねえ、こうして新たな人生で再会したことに運命を感じないかい? ちなみに俺は感じる」  前世では単なるアルバイトと雇い主でしかなかったはずなのに、やたらとスキンシップが激しかったり嫉妬深さを見せたりする相手に戸惑うロッタ。  前世に引き続き胃袋を掴まれつつ、クロードに振り回されたり逆に振り回したりしながらも、王太子としての今世の彼を支えて過ごしていたが、やがて共有している前世の記憶に齟齬があることが判明して……

更新:2023/2/18

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