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作者:司之々

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作:司之々

ヴェルナスタ特務局の魔法事件簿

第一章  水上都市ヴェルナスタで暮らす少年リヴィオは、ある夜、巨大な魚に手足の生えた怪魚人に襲われる。  一緒に巻き込まれた青年アルマンドの説明にすがって、妙な丸薬を飲むと、その場に金髪碧眼の美女グリゼルダが現れ、巨大な鋼鉄の腕を作り出して怪魚人を撃退する。  アルマンドはヴェルナスタ特務局<赤い頭>の局長だった。  先輩のロゼッタ、その相棒のジャズアルド、リヴィオとグリゼルダの四人は<赤い頭>の魔法士として、事件の首謀者シニョリーナ・メドゥサを退治して夜の平穏を取り戻す。 第二章  リヴィオの友人レナートは、五年前の海難事故で母親と妹を亡くし、心の痛みに苦しんでいた。  それを軍事大国ロセリアの諜報員ザハールにつけ込まれ、破壊工作に利用されてしまう。  擬似的な魔法士となって暴れるレナート、そしてザハールに、リヴィオたちはメドゥサも加えた全員で立ち向かい、辛くも撃退する。 第三章  八年前のヴェルナスタで、ロゼッタは不思議な老婦人モルガナと出会う。  医療局長として傲岸に振るまう父親バティスタと不仲なロゼッタだったが、友人たちが住む地区に疫病が発生し、自身も感染してしまう。  死を目前にして感染源の手がかりをつかんだロゼッタは、バティスタ、モルガナと一緒に防疫駆除をやり遂げる。  そしてモルガナはロゼッタに自らの魔法を託し、ロゼッタを死の淵から救うのだった。 第四章  ヴェルナスタで相次いで行使された魔法の残滓が、怪しげな邪神教徒の儀式に影響して、生贄の雌鶏が知性を得て巨大化する。  邪神教徒を狙う怪雌鶏と戦うリヴィオたちだったが、怪雌鶏に感情移入したメドゥサの暴走と、ロゼッタのやけっぱちで、事態は混乱する。  それでもリヴィオの力技、なんだかんだで状況をまとめるロゼッタ、素っ頓狂なサポートをするメドゥサの活躍で、事件を解決した。  そしてリヴィオは国家元首の護衛に抜擢され、名実ともに一人前の魔法士となるのだった。 ©️司之々

更新:2021/5/20

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