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作者:大田康湖

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作:大田康湖

一蓮托生(いちれんたくしょう)

 昭和22年。東京下町、厩橋そばのバラックに住む21歳の女性、横澤かつらは、昼は縫製工場、夜は両国駅近くのヤミ市の食堂「まつり」で働き、少ない給料をやりくりして弟の康史郞を養っていた。家族は戦争や東京大空襲、終戦後の混乱で相次いで亡くなったため2人暮らしである。  食堂で酔いつぶれていた捕虜収容所帰りの青年、京極隆を助けたことから二人は互いに惹かれていくが、その影でバラックの建つ土地を狙う地上げ屋、八馬が手下の戦災孤児、カイとリュウに家を壊させる。  隆が墨田川に落ちた康史郎を助けたことがきっかけとなり、かつらと隆はバラックの修復を通してデートをする仲になった。かつらは復員後亡くなった兄の羊太郎が「泥中の蓮」のように生きたいとこだわっていた話をする。兄の生き方をかつらはどう受け止めればいいか今でも迷っていた。しかし隆を「亡霊」と呼ぶ男、廣本と出会ったことから隆の態度は変わった。隆はかつらに「結婚して東京を離れよう」と言うが、かつらは康史郎の母親代わりだという理由で断ってしまう。  一方、八馬は密かに康史郎を自分の悪事に荷担させ、かつらの弱みを握る。八馬に飛びかかろうとした康史郎を止めたのはリュウだった。戦災孤児に同情した康史郎はかつらに秘密で八馬の目論見を探る決意をする。  だが、かつらは手紙で隆に別れを切り出されていた。隆は戦場で廣本に殺されかけたことがトラウマになっていたのだ。このままでは全てを失ってしまうと悟ったかつらは隆に会いに行き、康史郎を通して味方になったカイとリュウ、「まつり」店主の戸祭一家、隣人の山本夫妻といった協力者と共に地上げ屋に立ち向かう。  家族の墓参りに行ったかつらは、康史郎に隠していた母の死の真相を打ち明け、改めて隆のプロボーズを受ける。隆は「かつらさんは泥の中で清らかに咲く蓮の花のように美しい」と称える。かつらと隆が互いの辛い過去を乗り越え、結ばれるまでの物語。

更新:2023/9/10

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