マイマイカブリというダーティな昆虫を主人公に据えたポエムです。 好物はマイマイ(カタツムリ)で、肉に消化液を送りこみ、ガツガツ食べるエグい甲虫のことです。 べつに、カフカの『変身』の影響をうけたつもりはないのですが……。 まさに底辺作家らしく、ズリズリと地面を這いずりまわる僕の内的宇宙を表現したような詩《うた》ではありませんか^^。
更新:2017/8/22
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
介護老人保健施設に入居しているわしにとって、レクリエーションの時間は苦痛でしかない。 レクをやりすごしていたとき、新人介護職員である靖川まなみがやってきて、マンツーマンでお話しましょうと持ちかけてきた。 そこでわしはかつての職業を鍵師であったことを明かし、現役のころの数奇なできごとを語る。 そのうち、わしは平衡感覚を失っていくのだった……。
更新:2017/3/26
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
静岡県西伊豆町の堂ヶ島温泉ホテル眼下の浜辺で、わたしは間宮さんとのデートに夢中になっていた。 夜の浜辺で手持ち花火に興じたあと、成り行きから瀬浜海岸の沖合に浮かぶ三四郎島に渡ることになった。 三四郎島にはかつて源氏の若武者と、地元の娘とが逢引し、悲劇に見舞われた伝説があった。 わたしは命を落とした娘、小雪に思いを重ねるべく同化していくのだった……。
更新:2017/3/24
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
コンビナート施設で働いている融(とおる)は月恐怖症の青年だ。 新月のときはまだしも、満月の夜ともなると極度に怯え、精神がまいりそうになる。 というのも、満月が物理法則を無視して、融めがけ襲いかかってくるからだ。幻覚や妄想なんかじゃない。あの巨大な天体は形を変えつつも、れっきとした人を死に追いやる刺客なのだ。 満月は運動会の大玉転がしのサイズになって追いすがったり、ときにはエンジンカッターのように平面になり、融を切り刻もうと迫りくる。 なぜ、おれだけが月に命を狙わなければならないのか……。
更新:2017/3/20
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。