明治時代の吉原。娼妓見習いである千早は、ある日、売り飛ばされかけてそれまで育った見世を逃げ出す。とはいえ世間知らずの身に行く宛もなく、あわや捕まるかと思った瞬間、気が付くと見知らぬ古風な妓楼に辿り着いていた。謎めいた美貌の楼主・朔が仕切るその見世の名は、月虹楼。あやかしの花魁が客を迎える、世の狭間にある見世だった。 人があやかしを信じなくなる昨今、千早はふたつの世の絆を繋ぐ貴重な客人なのだとか。朔に乞われて、千早は当面の間月虹楼に居候することになる。往事の江戸の吉原のように、ゆったりと粋な雰囲気の漂う見世で、様々な姿形のあやかしに囲まれて──千早は初めて将来のこと、自分の生き方を考え始める。 一方人の世では、なぜか執拗に千早を追い求める者たちがいて── カクヨム、魔法のiらんどでも公開しています。
更新:2022/9/28
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死んだ夫は死霊となって帰って来た。 そして今は精霊となって他の男に憑いている。 彼女を抱くのは夫ではない男の腕、名を呼ぶのは夫ではない声――でも夫の心は残っているはず。 背徳感を覚えながら、夫の霊との逢瀬に縋る彼女だったが――
更新:2016/9/15
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夜の市場。それは、いつかの時代のどこかの国、どこでもあってどこでもない場所。あらゆる人に会える場所。あらゆるものが手に入る場所。 それは誰にでも開かれている――夜の扉を開く鍵さえ持っていれば。 おばあ様のお屋敷に預けられた女の子、パット。 ほとんど会ったことのないおばあ様も、豪華だけれど静かすぎるお屋敷も、なんだか怖くて落ち着かない。 気の重い一夜になると思っていたけど――不思議な鍵が開いた扉の先には、見たこともない景色が広がっていた。
更新:2016/9/4
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ヴァイオリニストの父が愛したのは、母でも息子である私でもなく、美しい音を秘めたヴァイオリン、《ダフネ》だった。だが、父の思想は《ダフネ》と添い遂げることを許さない。国や軍の意に沿う曲を奏でない父の手から、「彼女」は引き離されようとしていた。父への複雑な愛憎から軍に入った私は、父に最後通告を突きつけるのだが―― 狼子由様主催の「描写力アップを目指そう企画」に寄せた作品に加筆修正したものです。
更新:2018/5/21
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母を殺された人喰いの少女が、別の人喰いに出会う話。 カクヨムにも掲載しています。
更新:2020/6/21
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身分差を越えて結ばれた夫婦が、ある夜思いを確かめ合う。
更新:2020/7/25
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