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作者:日埜和なこ

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作:日埜和なこ

俺の幼馴染みは戦場の女神になれない

【第24回ルビー小説大賞用あらすじ】  舞台は現代から一千年後の世界。  大自然に淘汰された世界で生き延びる人類は、突如として現れた異形の獣と戦いながら、強かに命を繋いでいた。  滅びを待つのみだった人類は抗う力──魔装を手にいれるが、全ての者が使えるわけではなく、適正者のみが扱えるものだった。  その適正者が集まるのが国軍の魔装部隊だ。  モーリスは候補生を担当する教官として、アサゴ基地の魔装部隊に所属している。同じく教官である幼馴染の佐里愛翔(さりまなと/愛称サリー)を長年口説き続けているが、一向に振り向いてもらえずにいた。  二人には、忘れたくとも忘れられない思い出がある。訓練生時代に刻まれたその記憶は苦いと同時に甘く、モーリスがサリーに執着するるきっかけでもあった。  守れなかった過去と向き合い、苦しみながら生きてきたモーリスだが、それを知りながらサリーは彼の手を取ろうとしなかった。素直になれないだけではなく、失う怖さを知っている彼もまた自分の弱さと戦っていた。  ある日、有望株と言われる候補生のケイ・シャーリーの不調が報告される。その射撃スコア低下が目に余り、上官からモーリスにフォローアップの指示が出された。モーリスはケイの悩みを聞くことになる。  時を同じくして、サリーは付き合っていた男に振られ、懇意にしていた仕立て屋の娘・清良との婚約の話を聞き、失意の底へと落とされる。   ケイと清良が本心では、お互いに好意を寄せていると知り、モーリスとサリーはどうにか二人の悩みを解消して、幸せにしてやれないものかとお節介を焼くことになっていく。  単なる初心な若者の恋の悩みと思っていたモーリスだったが、その背後にきな臭い男の存在があると気づく。その男の名は染野慎士。ケイの幼馴染・清良の婚約者であると同時に、サリーの元カレだった。  染野慎士は怪我が元で退役したが、今でも軍人として復帰したいと考えていた。しかし、それはあり得ないと断言するのが、染野慎士の父でもある少佐だった。さらに少佐は、染野慎士がアサゴ基地を裏切り敵国シーバートに渡るつもりだろうと考えていた。それを秘密裏に止めて欲しいと、モーリスとサリーは頼まれることになる。  事態は急変し、ケイと清良が失踪した。さらに、各地での異変が相次ぎ、基地は騒がしくなる。  市街地訓練と称した敵迎撃態勢がとられ、民間人の避難誘導が開始される。その最中、モーリスとサリーはケイと清良を攫ったと思われる染野慎士を追いかけ五十八番通りを目指すことになる。その先で待ち受けていたのは、アサゴの街にいるはずのない魔物だった。それは二人の苦い思い出と切り離すことのできない魔樹、生き物をとらえて魔力を食らう魔物だ。  魔樹を薙ぎ払いながら進む先に現れたのは、染野慎士とシーバートの女軍人だった。  モーリスとサリーは事件を解決した後、ついにお互いの本音をさらけ出して向き合い、十年後しに思いを成就させることになる。 ────────────────── 短編【腐れ縁をこじらせた俺の話を聞いてくれ】を元にした長編になります。 https://kakuyomu.jp/works/16816700429295538187 R15でBL初心者さんも安心設計の【ファンタジー×ミリタリー】! ヤンデレ気味な攻め×ツンデレ女装受け。ファンタジー色濃いめガンアクションありでお届けします。 ※イメージイラストが、こちらの近況ノートに有ります。 https://kakuyomu.jp/users/hinowasanchi/news/16817330651906612306

更新:2023/1/29

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