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作者:玉椿 沢

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作:玉椿 沢

DEAD END,STRANGLE

 今ではない時代、ここではない日本で、社会の生産に何ら寄与しない異能力者たちは、考えている振り、悩んでいる振りしかしないがために、行き詰まる。行き止まり、雁字搦めで行き着く先は、精々、小銭を稼ぐために殺し合う舞台だった。  劣った能力しかない少年たちは、自らが絶対に守るときめたもののために自ら、あるいは悪意によって強制的に舞台に上がり、大火力、大規模な異能と戦う事になるが、常に少年たちには、不利は敗北に直結しない事を教える大人たちがいる。 序章「隣り合わせの死と苦痛」  舞台に上がる的場孝介と仁和の姉弟。二人は戦う。両親が遺してくれた生活を守るために。 「素人が、これしかない、と思って出した答えは抜け穴ですらない。既に先人が考え、不可能だと断じたものである」 第1章「君がなくした僕の夢」  的場孝介と仁和の姉弟を鍛える矢矯 淳。自身も劣った能力しか持たないが、必勝の手段にまで高めた男であるが、彼とて問題を抱えている。 「役者とヤクザは一字違い。自分の気分で出したり引っ込めたりするものは好意ではなく、誠実とはいえない」 第2章「払い戻した命」  かつてクラスの生け贄役として不満を全てぶつけられていた弦葉陽大。その、たった一度の反撃で起こった事故。その法で裁けない「罪」のため舞台へ…。 「この世に存在するものに必要なのは廃止ではなく、常に追加である。特に法律は1000万人に一人だとしても、この悲劇を訪れさせてはならないからこそ定められている」 第3章「出せない手紙と、効かない薬」  劇団の維持と矢矯の復讐を秘めたルゥウシェ。クラスの生け贄役にされている小学生・鳥打 基と交わった時、新たな物語となる。 「40人中39人が望み、39人には何も不満のない世界になるが、これを楽園と読んでいいはずがない」 第4章「斬ると決めた日」  失地回復を狙う世話人・小川は、北の地より新たな百識を呼び寄せた。 「守ると決めた者のために、自らを傷つける事に躊躇いのない者もいる。命とは必勝の手段に過ぎない」 第5章「君が唄う、悲しみのサーバント」  医療には《導》がない――そう伝えられている。医療の《導》を使う者は、他の百識によって徹底的に狩られたのだ。一部の例外を除き、存在しない。  医療の《導》を現代に引き継いでしまっている聡子は、その境遇から、あの少年を蘇られてしまう。 「人の言葉を善意で解釈できる事は、この世で最も好ましい長所の一つである」 第6章「仮面の下の涙を拭え 」  孝介が懐く劣等感。もらいものばかりで、自分で手に入れたものがない、と。 「気性はどうしようもなく行動を縛る。聖人君子であっても悪人であっても」 第7章「昏き剣、輝く勇気」  安土の管理できなかった舞台の代償は、大きく孝介を蝕む事となる…。 「言葉には行き違いがある。嘘も吐ける。唯一、嘘を吐けないのは行動であり、未来だけである」 第8章「鈍色の鬼神、月華の下で我らは死なず」  聡子と安土の関係。秘密を掴んだ小川は要求した。安土が世話人として関わる全ての百識全員を舞台に上げろ、と。 「ブスだから世の中が冷たいのかも知れないし、世の中が冷たいからブスになるのかも知れない。しかし、それを直視できる者は佳人である。佳人を救うのに躊躇いなどない」 第9章「隻眼の月・誰がために君は泣く」  北県に居を構える鬼家月派。その屋敷を今日、二人の少女が追われる。幼い頃の疾病により左目を失った会は、当主になれないからだ。会が従者である梓を連れて向かうのは南…人工島以外にない。 「他者に依存している想いは繋がらない。手段の目的化があるのだから。平和のため魔王の打倒を目指す勇者たちも、三代目ともなれば平和よりも魔王を倒す事が目的となる。魔王が死んだ後、その想いは消えてしまう」 第10章「炎の海で焼かれよ、彼奴が魂」  梓を舞台へと引きずり込んだ小川は、着々と進める。失点を冒した者たちの処断と、失点させていった者たちへの制裁の準備を。  そして梓と会の存在を押さえた小川は、とある百識の直接対決へと繋げる…。 「やりたい事、やれる事、やるべき事は大抵、食い違う。この内、2点が一致したならば、すべきではない事であっても人は動いてしまう」

更新:2023/9/17

4.83
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作:玉椿 沢

Rising -雷神×死神/喪女×魔王-

第1章  雷神・アズマと暮らす人間・八頭時男は、非正規の死神。  この世には「この世で起こった事は、全てこの世で解決しなければならない」と言う摂理があり、死を受け入れず怪しげな呪術師を雇い、死神を撃退して命を繋ごうとする者へ冥府が差し向けられる、この時だけ招集され死神だ。  八頭へ与えられるのは姿を隠す隠れ蓑くらいであり、目的地へ命懸けで向かわされる。呪術師の罠をアズマの力を借りて撃退した時男は、死神と共に老婆へ死を告げる。  消耗した八頭を慰めるのは、アズマと共に食べる焼き芋と、この仕事は早世した恋人から引き継いだという責任感だ。 第2章  甘粕亜紀は防犯課少年班に所属する婦警だが、管轄外の事件に首を突っ込みたがる。  彼女が魔王と契約した内容は、「自分が異常だと感じる事件に全力で協力する事」だ。  亜紀が遭遇した事件は、児童売春かと踏み込んだ現場で見た錯乱した女子生徒を切っ掛けに浮かび上がった怪事件。  魔王の協力によって悪魔の体液を凝固させて作った薬が事件の鍵だと判明し、警察では解決できないと立ち向かう二人。  悪魔を撃破するも、罠によって死した亜紀を魔王は生還させた。 第3章  例え殺人鬼に殺された霊の復讐でも、生者に害する霊の排除も八頭の仕事。  疑問を持つアズマだが、八頭は殺人鬼クリスを霊からは守るが警察へ引き渡す事で解決を図る。  だがクリスを狙う霊はパトカーの中にも侵入していた。  クリスは殺されても仕方ないというアズマに、八頭はアズマとも共に過ごした相手から引き継いだ仕事だと説得する。  霊を討ったアズマは、三人で食べたオヤツを要求するのだった。 第4章  亜紀は合コンに失敗して凹んでいても、非行少女が事件に関わっている可能性あり、迅速な行動が必要ならば寝ている魔王も叩き起こす。  魔王の調査により、非行少女は美人局グループに所属させられている事が判明。  同時に亜紀の熱心さは非行少女にも伝わっており、助けを求める電話が来る。  急行して非行少女を助けるが、魔王はここにも悪魔が関わっている事を掴んでいた。  解決しても、対応の不備で始末書を書かされる亜紀は警察官が天職だった。 第5章  亜紀が初めて担当した事件の容疑者が起訴された、と被害者家族に報告する。  ネットの成り済ましによって少女が自殺に追い込まれた事件は、魔王との出会いでもあった。  捜査は難航し、少女を自殺。  自殺現場にいた魔王は、死神から命辛々逃げだし、亜紀と出会う。  初めて魔王に助力を仰ぎ、容疑者・明津を確保するも微罪。  それでも感謝の言葉を向ける両親に、この事件で最も大きな損害は、この両親に育てられた娘を死なせた事だと思い知らされる亜紀。 第6章  亜紀と出逢い、楽しい時間を過ごす八頭へ、明津へ霊が復讐に向かう事が告げられる。  霊は亜紀と魔王が出逢う切っ掛けとなった少女であり、亜紀も魔王と共に拘置支所へ向かう。  明津を襲撃するため爆破された拘置支所で魔王と八頭は対峙。  死力を尽くした二人の前へ現れた霊の凶行を止めたのは、亜紀の涙ながらの言葉。少女は人を殺せる性格ではなかった。  解決かと思われたが、脱走してきたクリスが明津を刺す。  事件の裏にいた呪術師の差し金だった。 第7章  自殺した少女の魂――「人間に生まれてくる権利」を取り戻すため、四人は協力。  呪術師の調査へ向かった魔王と分断されるも、決戦の地へと赴く四人。  呪術師は霊を集めた巨人を繰り出し、亜紀を庇った八頭が倒されるも、戦う決意をしたアズマが戦況を覆す。  死神の力を得て復活した八頭も加わり、霊は倒さた。  逃走を図る呪術師と阻止する亜紀。  クリスを霊にする呪術師だが、クリスの霊は呪術師を斬る。クリスは「殺される事と死ぬ事は違う」と気付いたのだ。  死神の一撃でクリスの霊も消滅し、一連の事件が終息。 第8章  八頭は相変わらず上司にどやしつけられ、亜紀の仕事も変わらない。  だが平穏があり、今日も魔王は昼食中に呼び出される。

更新:2021/1/27

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