自らを悪魔と名乗る不思議な子と出会った。その子のみせる推理は褒められたものではなく、悪魔的なものであった。ひょんな事から俺はその子の教育係に任命されてしまう。曰く、心を教えてやってくれと、そう頼まれてしまった。いったいどうなってしまうのだろうか。 『一章の謎 カンヅメはなぜ崩れたか』 『二章の謎 彼らはなにをのぞくのか』 『三章の謎 妖精はどこへ行ったのか』 『四章の謎 きみが悪魔と名乗る理由』
更新:2022/9/10
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悪代官と越後屋。江戸より伝わりし、悪しきビジネスパートナー。高校一年生になる越後信之助と大河原重吾のふたりもそれに近しい間柄だった。しかし互いを利用し合うふたりの関係にヒビが入る。突如、越後が心を入れ替えてしまった。正しく生きると決めた越後は剣を捨てペンを握り、ひとり文芸部へと入部する。うまく物語が書けず、思い悩む日々を過ごす越後。噂を聞きつけた大河原は、きな臭い話を持ち込んでくるようになる。曰く桃太郎を拾った。狼少女に会った。亀が恩返しに来たのだと。小説の題材に使えと大河原は言うが、その真意はどこにあるのだろう。屁理屈混じりな推理で奇妙奇天烈な悪代官の謎を紐解いていく。越後が小説を書きあげる日はやってくるのだろうか。
更新:2023/9/22
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【探偵と黒幕。ふたつの狭間にゆれ動く男の子をコメディタッチに描いたライトミステリー】少年は現実の探偵の姿に失望した。しかし、ある事件を経てから彼の考えは変わる。「謎があれば探偵は輝けるはずだ。いいよ、謎ならこのぼくが作ろうじゃないか」と。だけどだれも少年の謎を解こうとはしなかった。探偵なんてどこにもいなかったのだ。すっかり不貞腐れる少年の前に、ひとりの女の子が舞い降りてきらりと光る推理をみせる。「解けるものなら解いてみろ」、少年は少女を試さずにはいられなかった。どうか、ぼくを失望させないでおくれよとまるで祈るようにしながら。さあ、はたして少女は少年の理想の探偵たり得るのでしょうか。
更新:2023/4/1
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