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作者:うどん

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作:うどん

限界まで機動力を高めた結果、敵味方から恐れられている……何で?

時は2177年――人々が仮想現実世界へと夢を馳せる時代。 情報電子変換装置の開発により、人類が完全に仮想現実世界へと行けるようになった時代。 人々は失ったものを求めて第二の地球の虜になっていく。 仮想現実世界では三つの大国が鎬を削り、現実世界で生きる人間たちは”戦争ゲーム”に身を投じていった。 仮想現実世界は決して紛いモノではない。 そこに生きる人間は皆、紛れも無く本物だった。 傷を受ければ血が出て、腹が減れば空腹を満たす為に食事を取る。 息をして、自らの意思を持つ人間をNPCと呼ぶ人間は誰一人としていない。 傭兵となり戦う事を選んだ人間たちは、人型兵器”メリウス”に乗り込み戦場を翔ける。 終わりの見えない戦争。 ある者は闘争に明け暮れ、ある者はこの終わりを見たいと思って――誰もが変化を求めていた。 ふらりと戦場に現れた謎の黄色い機体。 嵐の中を自由に飛び、敵を倒していくその傭兵を誰も知らない。 戦場を蹂躙し、容易く戦局を変ええるほどの力を持った傭兵は、その名を思いがけず広めていく。 肉眼は勿論の事、レーダーでも完全には捉えきれない速さで飛ぶ謎の機体。 それを目撃した彼らは、畏敬の念を込めてその機体を駆る傭兵を――雷《イカズチ》と呼んだ。 雷の如き速さで戦場を翔ける傭兵。 限界を超えて飛行するメリウスはあらゆる視線に晒される。 羨望、期待、不安、怒り――そして恐れ。 無知な愚者は、軽い気持ちで傭兵の世界に入る。 しかし、無知ゆえに彼は知らない。 仮想現実世界でこれから起きる出来事を。 敵を多く倒し、注目を集めていけばどうなるか。 これは一人の傭兵の物語――彼が望む”結末”を得るためのお話だ。 ※カクヨム様にも掲載しています。

更新:2024/1/1

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