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作者:くら智一

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作:くら智一

【C++】ソフトウェア魔法の戦術教本~影の王を撃て!~

 魔法士アキムは結論を迫られていた。上空に浮かぶ「影の王」の輪郭――真球の姿をした巨体、圧倒的殺戮能力を有する人類の宿敵は、かつての厄災から100年の眠りについていた。  目覚めるまでの期限はあと12年。一度は滅亡の危機に瀕したレジスタ共和国は対抗策を練っていたが、武器は「魔法研究所」が開発を続ける魔法弾のみ。現状では木々を揺らすだけの弱い光の塊に比べ、敵の大きさは直径100メートル。巨大さから「第3の天体」とも喩えられる。  皆が生き延びるためには討たねばならない。アキムは無理難題を解決する為、とある知識に目をつける。はるか遠い世界に存在すると文献に記載された「ソフトウェア」という名の情報技術だ。ソフトウェアを開発するC/C++言語プログラミングの概念を元に戦力を増強するアキム……その奇想天外な発想は、やがて世界を震撼させる。 ★本作はエンターテイメント小説であるのと同時に、C/C++言語を解説する手引書です。専門的な技術書が説明するコーディング手法は省略し、つまずきがちな場所を理解するためのコツをファンタジーの世界観で表現しています。(主にデータ構造を扱っています。) <以下応募用あらすじ>  人間は最弱の武器で最強の敵に挑まなくてはならない時がある。この物語は文明未発達の時代、主人公アキムが唯一の武器であるこぶし大の「魔法弾」をプログラミング技術で拡張・発展させて、影の王と呼ばれる巨大な宿敵を倒すまでを描いたものである。  舞台となるレジスタ共和国は急峻な山岳に周囲との交流を断絶された地にあり、十二年後に封印から復活する「影の王」と対峙しなければならない運命を抱えていた。敵の形状は二百メートル上空で活動する直径百メートルの球体。人間そっくりの形状をした「影の子」という手先を操る術まで有する。剣や弓でしか戦う術を持たなかった同国は過去に絶滅寸前まで追い込まれたこともあった。現状、切り札と用意していたのは、魔法弾と呼ばれる光の塊。ハードウェアとしては強化不能な最弱の武器だ。  登場時に十七歳だった魔法士アキムは、拡張のヒントがソフトウェア・プログラミングのC/C++言語にあると気づき、前哨戦となる影の子との戦いで成果の一端を見せる。変数としか認識されていなかった魔法弾を配列として身体に蓄積し、一度に放出する離れ業で敵を撃退した。  ソフトウェア技術になぞらえた開発は進む。数年後、二十一歳となったアキムの眼前には数百名の魔法士が連携して魔法弾を巨大な炎の光条の形で放つ光景が広がっていた。  技術が発達する一方で、アキムの活躍を快く思わないライバルのデスティン、天敵である教官のエキストらが、魔法弾の発達を自分たちの手柄とせんがため、アキムの排除を目論む。影の王へ先制攻撃を加える決戦は彼らが主導した。  善戦する魔法士たち。ところが、自分たちの攻撃方法が影の王の用意した偽情報だと戦いの最中に判明する。多大な犠牲を払い、魔法士たちは敗北を喫する。  再建の望みを託されたアキムは、誰も実行してこなかった奇想天外な発想で魔法弾の運用に革命をもたらす。オブジェクト指向プログラミングを導入した変幻自在の戦闘方法である。さらに、相手の一部を持ち帰って研究するという危険を省みない徹底した研究の末に、宿敵影の王を攻略する糸口が見え始める。  やがて二十九歳となったアキムは千百名の魔法士とともに影の王との最終決戦に臨む。攻勢と劣勢が目まぐるしく入れ替わる中で、レジスタ共和国、自分たち人間の出自に隠されていた謎さえも同時に明らかになっていく。影の王へ最後の一撃を加えようとする魔法士たちは、驚くべき体験に慄然とするのだった。

更新:2018/3/29

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