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作者:つるよしの

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作:つるよしの

Dearest.最愛の君よ、星屑の向こうで待つ

恒星間抗争の終わった惑星に暮らす傷痍軍人イヴァンと少女スノウ。 イヴァンは、戦火により顔の半分と身体の自由を失い、スノウは、戦争によって身を売ることを強いられる夜を過ごす。 2人は、イヴァンの「落としもの」をきっかけに、ある日出会い、共に旅に出ることとなる。 イヴァンは自分の失った記憶を求め、スノウは自身を傷つけた忌まわしい記憶を消すべく虚空を彷徨う。 果たして、自分の「最愛の人=Dearest」はどこにいて、それはいったい誰なのかを求めつつ。 旅の各所に潜むのは、終わったはずの戦争の傷跡と影。戦争とは、2人にとって、何時、終焉を迎えるものなのか。 さらに、イヴァンの消えた記憶に絡む謎を追い、追われながら、いつしか迎える旅の終わり。 ――2人は、記憶を辿る旅路の最後に、何を知るのか。 ※旧題は『ディ・ア・レ・スト』です。 ※エブリスタ・ノベルアッププラス・小説家になろうにも掲載(タイトルは『ディ・ア・レ・スト~Dearest~』) ※つるよしのの個人サークル「コズミックスタア」より、『ディ・ア・レ・スト』と題した同人誌として発表しています。(初版2022年9月20日 発行)

更新:2021/1/12

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作:つるよしの

煉獄にて、ひかりあれと

隣国カメルアの後宮に拉致され、寵姫として入れられた娘カーサ。 愛のない情事に絶望した彼女は、相手の王子オルグを衝動的に殺してしまう。 死罪を覚悟していた彼女だったが、オルグが父王サレス二世に対する叛逆を企てていたことが判明、彼女の罪は見逃されることに。 だが、オルグの叛逆を秘すために、カーサの故国への帰還は認められず、彼女は護衛兼監視人の軍人ザルツと暮らすこととなる。 ザルツはカーサに言う。「俺はお前を護ろう。だが、逃げるか死を選ぶなら、俺を殺してからだ」 こうしてカーサとザルツの奇妙な共同生活が始まる。 そのうちに、国内でオルグの残党による叛乱が発生。 叛乱軍は講和の条件にカーサの引き渡しを要求。サレス二世はそれを呑む。 だが、ザルツはカーサを護衛の意地において守り抜き、悲嘆に暮れるばかりであったカーサの心は、少しずつ溶け始める。 しかし、ザルツには王に逆らえない事情がある。幼馴染みの寵姫アーリーと密通の疑惑を持たれ、彼女を自ら手にかけた過去があった。 それからザルツの心は昏く濁ったままなのだ。それをなにより心配するのは、ザルツの親友、宮廷医官のセダイ。 彼はザルツの己を顧みない姿勢に憂慮するが、ついにそれは現実のものとなる。 カーサの故国からやってきた、カーサの許嫁サズとの決闘をサレス二世に強要され、勝ってしまった彼は、罪の意識に耐えられず、 遂にカーサの前で自刃し、カーサを逃がしてしまう。 それを知り激怒し絶望するセダイ。セダイの手当で一命を取り留めるも、ザルツは牢に入れられてしまう。 牢の中でサレス二世は、拷問を受けるザルツに憎悪をぶつける。 「余はお前からアーリーを、カーサから我が子オルグを奪われた、これが憎まずにいられようか……!」 一方、故国に帰ったカーサは、ザルツが気に掛かってならない。 カーサはザルツに対する恋心を認め、サズと家族に別れを告げ、ザルツを救いにカメルアへと馬を飛ばす。 そのとき、カメルアでは新たな叛乱が発生していた。今度の首謀者は、ザルツの旧知、アーノルド。 同情したアーノルドは彼女を助けるが、その直後、カーサもまた囚われ牢に入れられる。 牢の中で傷付けられたザルツに再会するカーサ。サレス二世はそんな2人に目の前で睦み合うことを要求する。 その時、ザルツを救いに牢に飛び込むはセダイ。 果たして、カーサとザルツの運命や如何に。

更新:2021/10/3

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