ーーー1868年、パリの郊外。 雨音とは別に響く熱い音にエドマは唇を噛みしめる。 腕を振るたびに、乾いた音がする。 心も身体も、震えるほど冷え切っているのに。 掌だけが、燃えるように熱い。 蓋をしていた想いを暴いた婚約者・アドルフは普段の軽い口調とうって変わった低い声でエドマの手を止めた。 もうこれ以上は。 貴女の手が傷んでしまう、と。 マネ、ルノワールと同じ時代を生き、フランス画壇の華であったベルト・モリゾと並び立つ姉、エドマ・モリゾは突如、絵筆を折った。 結婚はしない、私はずっと絵を描いていく、と周囲に言っていたエドマ。 その心が変化していった真相とは。 *週1更新を目指します。 *完結しました。 無断転載を禁じます。 (c) なななん 2018
更新:2019/7/6
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ねぇ、知ってる? 手の小さいピアノ科の人は、指と指の間をぐぅと開く訓練をするんだって。 え? もっと簡単に開けるようになる方法、あるよ? そうなの? あなたも、試してみる? 「夏の涼」企画 *この物語はフィクションです。
更新:2018/8/14
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高1の竹内みのりは、親友の三村加奈から相談を受けた。 「キスって、どのタイミングでするの?」 奥手な加奈の彼氏はさらに奥手らしい。 「じゃあ、本人に聞いてみようか…」 本人に聞くために、みのりがとった行動は…… 高校生の甘酸っぱい恋。 恋は、女の子の背中を押すのです。 本作はアンリ様企画の「うれしたのし秋の恋」に参加作品です。 小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。 Reproduction is prohibited. 禁止私自转载、加工 禁止私自轉載、加工 著者:なななん
更新:2017/11/11
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せんぱい、ごめんなさい! とメガネっ娘に押し倒された僕。 正直に言おう、その瞬間思ったことは、 試験管を持ってなくて良かった。だ。 理科準備室で繰り広げらるシチュの数々。後から考えてもやり過ぎだろうと、僕も思う。 *アンリさま主宰「キスで結ぶ冬の恋」企画参加作品 小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。 Reproduction is prohibited. 禁止私自转载、加工 禁止私自轉載、加工 著者:なななん
更新:2018/2/15
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カウアンはトガル国の南端に馬を走らせていた。 数年前に海から侵攻してきたティング国の残党が村を荒らしているとの情報が入ったからだ。 トガル国各地に散っていた部隊を集めて残党を倒すことは出来たが、村は壊滅状態だった。 隊を撤退させたあと自分も戻ろうとした時、ある家屋で細い声がする。生存者かと中に入ると、賊の刀身を受けたであろう男が息絶え絶えに訴えてきた。 曰く、娘を村の奥にある森の大木のうろへ隠したと。 「どうか娘だけは、どうかトキを……」 頷くカウアンに、男はわずかに笑みを浮かべ息を吐いた。 カウアンは踵を返して馬を走らせる。 ぽつりぽつりと顔に伝う雨をもろともせずに。 本作は長岡更紗さん主催 「小鳩さんブッ刺せ企画」に参加しています。 ©️なななん2021
更新:2021/12/19
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