十歳。新聞記者をしていた父が死んだ。 見知らぬ男が父からだと、蒼い硝子の小瓶をもってくる。男は小瓶に不思議な力があると嘯《うそぶ》く。わたしは毎日の寂しさを、父だと思って小瓶へ語りかけていた。 働きはじめやがて華やかになっていく母。 一五歳。母の恋人を見かけた日。わたしは小瓶を持って家をでた。 無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2016/10/1
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私にはさがしている物がある。けれどソレが何なのか私にも分からない。 十四階のベランダに現れる謎の男。角と煙草を交換する小鬼。夜の町をあるく私はやがて沼の祭り会場へとたどり着く。 ぐるっぽ。るっぽ。ぐるるっぽ。 鳩笛の音色が女を日常から非日常へといざなっていく。こころの欠けた女のさがし物は、夢か狂気か。 無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2018/1/26
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年末の商店街。くじをひくと当たったのものは、「特別賞」のアイス。メロンボール。だが蓋をあけてでてきたものは、アイスではなくて……。 アラサー地味主人公のわたし(性別:男)と、日本語をしゃべる謎のメジロ三羽を巡る、もふもふで、ぎゅむぎゅむなシュールでほんわかな日常ストーリー。 メジロのくせにウグイスやインコに恋する音痴なマッシー。 えばってばかりで、怒りん坊。しかもややデブ化しつつある僕(やつがれ)やっくん。 そして妻がいるという、性格よしおのにーくんに贈られてきた巣箱の意味とは。三羽に翻弄される、主人公はメジロの謎に迫れるのか!? 無断転載禁止。無断複製禁止。 *アナザーストーリー『カマボコ板にのった君は魅惑の天使』〜あざと可愛いあざらし物語り *カクヨムにも掲載しています。
更新:2018/5/12
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これは旧友のNの手記である。 Nは見知らぬ屋敷で、頭からすっぽりと袋をかぶった若い女に引き合わされた。女はNに、自分を舐めろと迫るのだった。香しい女の匂いに誘われて、Nが女を舐めると、そこから現れたのは……。現実か狂気か。不可思議な世界がNを取り巻く。 無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2016/8/6
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男は花野に囚われている。自分の名さえおぼろである。男の足指の股からは、春になると小鬼が次つぎと産みだされる。たった一人。小鬼に囲まれどこにも行けない男の元に、二人の子供が訪れる。 新潮社「日本ファンタジーノベル大賞」一次通過作を一部分抜粋で短編に仕上げました。全文はまったく受ける気がしません(汗)これだけで完結として読めるように仕上げています。無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2015/11/22
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恋人は冷蔵庫のうえに居る。 役にはあまりたたない。芋ばかり食べてはごろごろしている。しかも他のおんなの陰がある。 天然女子大生のわたしと、前世で恋人だったと言い張るワニとのほのぼの日常話し。無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2017/7/1
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二〇二二年。夏。 ペルセウス座流星群の一夜が開けた朝。全人類から消滅したものは性欲であった。 二一二三年。春。 ひとりの少女は外の世界へと旅立つ。世界を変える革命家になって、男の子とキスする為に。 無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2017/10/7
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セイジの幼なじみの鏡子は登校拒否児で、セイジとしかまともに話さない。おまけに何かと悪い噂があって、クラスでも孤立している。そんな鏡子を気にしつつも、どうにもできないセイジ。 雨の降りしきる夕まぐれ。セイジは日常から非日常へと迷いこんだ。そこで恐ろしいものに襲われたセイジを助けに来たのは鏡子であった。 児童文学作家であり詩人。宮沢賢治研究者である天沢退二郎先生リスペクトで書きました。 本文は三人称。です、ます調。時代設定は昭和50〜55年代です。初めて児童文学にチャレンジしました! 無断転載禁止。無断複製禁止。
更新:2017/9/2
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