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作者:左リュウ

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作:左リュウ

バイト先の喫茶店でクラスメイトが泣いてたので、ココアをサービスしてみた。

高校生の灰露夜音《はいろやおと》はある日、バイト先の喫茶店で、学園のアイドル『人形姫』こと真白桜月《ましろさつき》が一人で涙を流している現場に出くわしてしまう。 「これ、は……?」 「……店からのサービスです」 このまま放っておくのも気まずいからと、夜音は店のマスターに倣って真白に対してココアを一杯サービスしてみる。泣き止んだ彼女を見てほっとした夜音。その時はこれで、彼女と関わることもないと思ったが……。なんと次の日、真白は再びバイト先の喫茶店に姿を現した。 「灰露夜音さん。私と……恋人のフリをしてくれませんか?」 わけあって容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能と三拍子そろった『完璧』な『人形姫』と恋人のフリをすることになった夜音。仮初で偽物だったはずの関係を経て、二人の距離は縮まっていく。 「なあ。なんで俺を恋人役に選んだんだ?」 「ココアが温かかったから、です」 ※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。

更新:2021/1/26

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作:左リュウ

放課後、ファミレスで、クラスのあの子と。

 成海紅太《なるみこうた》、高校生二年生。母親が再婚し、新しい父親に加えて優秀な義妹までついてきた。そんな新しくはじまった生活に馴染めず、新しい家族から逃げるようにバイトを入れては、帰りにギリギリまで夜のファミレスで時間を潰す生活が続いていた。  そんなある日、紅太は自分と同じように、決まった時間に決まった席で、これまた同じように時間を潰している生徒の存在に気づいた。彼女は加瀬宮小白《かぜみやこはく》。紅太の通う星本学園高等部の有名人。大人気アイドルの姉にも劣らぬ美貌を持ちながら、姉とは違い人を寄せ付けないクール美女。  互いに互いの存在に気づいていても接触をすることもなく過ごしていたが、店内が混雑しているある日、紅太は偶然にも小白の隣の席へと案内されてしまう。更に家族からかかってきた電話。その通話を終えた時、小白の方から話しかけてきて……。 「……成海も、家に居づらいんだ?」  そこからはじまった『夜のファミレスで一緒に時間を潰すだけの関係』。最初はただそれだけのはずだった。 「ねぇ。私たち、意外と……」「気が合うな。色々と」  一緒に時間を過ごしていく中で次第に二人は、互いに惹かれはじめる。  ※この作品は、カクヨムでも投稿しています。  ※2022/10/01ジャンル別月刊2位ありがとうございます!

更新:2023/9/13

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作:左リュウ

悪の魔王を目指してたら救世主になってた。 ~世界征服したいだけなのに、部下たちの勘違いが止まりません~

主人公のレクトはセントフィール辺境伯家の長男。しかし、『マジックメダル』と呼ばれる謎のスキルを手にした上に弟が高位スキルを授かったことで『役立たず』とされ追放されてしまう。 一人森を彷徨うレクトだったが、ひょんなことから『マジックメダル』が「相手の魔法を吸収し、メダルに記憶させる」スキルだということを知る。最上級魔法をも吸収するメダルの威力に驚いていると、偶然にも落下した先で古代の魔導要塞と、メイドの少女と出会う。 「……もしや貴方が予言の救世主様ですか?」 伝説の救世主だと誤解され、あれよあれよという間にレクトは救世主として祭り上げられてしまう。 「こうなったら要塞を私物化して好き放題するまでだ! 目指せ、世界征服!!」 しかし、レクトのやることなすこと全てが良い方向に傾き、なぜか彼を慕って様々な人材が集ってくるのであった。 「貴様らは俺のしもべだ! 覚悟しろ! 血の一滴まで絞り出し、こき使ってやる!」 「『一生面倒を見てやる』……ということですね?」 「魔王の名において命ずる! あの村を支配せよ!」 「『村を襲う盗賊を追い払え』……ということですね?」 「ふっ……愚かな王国の犬共め。さっさと蹴散らしてしまえ!」 「『王都に危機が迫ってるから今すぐ帰してやれ』……ということですね?」 これまで主に恵まれず、ブラックな環境で働いてきた配下たちにとって、レクトが無自覚に齎す環境はまさにホワイト。 本人は悪役として振る舞っているつもりが、配下たちの好感度は天井知らずに上がっていくのだった。 これは魔王として世界征服に乗り出したはずの少年が、いつの間にか救世主として世界を救う物語。 ※この作品はカクヨムでも掲載しております。

更新:2020/9/11

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